ヒップ・ホップでは頻繁にビーフが起こっているが、しばらく和解するパターンも多い。過去にエミネムのレーベル「Shady Records」に所属していたラッパー50 Cent(50セント)も、Cam’ron、Fat Joe、The Game(ザ・ゲーム)などといったライバルたちとは、ある程度和解している。しかし、一見和解したように見えても、Rick Rossと50 Centは未だにお互いを嫌っているようだ。
Big Boy’s Neighborhoodのインタビューにて、50 Centとコラボするかと聞かれたRoss。彼は以下のように語った。
「正直、俺はビジネスマンだ。彼にまだ価値があったら、やっていたかもしれない。でも、冗談抜きで、彼はもう昔とは違う。この前、吸いながら『Hate It or Love It』(2005年に50 CentがThe Gameとリリースしたトラック)を聞いていたんだ。ドープだったよ。フロリダのCool & Dre(楽曲のプロデューサー)に心の中で敬礼していた。ゲームも50 Centも良かったな。未だに彼らがそういう音楽を作っていたら、もちろんコラボしていただろうね。」
自身がエグゼキュティブ・プロデューサーを務めるTV番組「Power」の新シーズンがリリースされたことを受けて、他のインタビューに応じた50 Cent。Rossのコメントに対する反応を求められると「今彼が音楽カルチャーに与えている価値が何かわからないね。これまで一緒に音楽を作ったこともないし、一緒に作ろうとも思わない。」と語った。
多くのアーティストは、今ホットなアーティストとコラボすることで自らも廃れないにようとしている、と50 Centは続けた。
「大体のやつは1発屋だから、例えカルチャーだったりとかについて語っているやつも、すぐ消えるんだ。ヒップ・ホップでは、これまで何をしてあげたかじゃなくて、最近何をしてくれたかが重要になってくる。だから今売れてるやつの近くにいることで生き残れる可能性はある。空しいとは思うけどね。」