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ムーンライトやミッドサマーの制作会社が送るプレイリスト・ムービー「WAVES」。タイラー・ザ・クリエイター、フランク・オーシャン、SZAなどの豪華アーティストが物語を彩る

 

2016年の「ムーンライト」、2017年の「レディ・バード」、そして現在話題となっている「ミッドサマー」など、次々と話題作を発表してハリウッドに新風を吹き込む映画制作会社、A24。そんな話題の制作会社の最新作「WAVES」が、4月10日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。こちらの作品は、トロント国際映画祭で、「パラサイト」「ジョジョ・ラビット」などアカデミー賞を争う注目作が上映される中、同映画祭始まって以来の最長のスタンディングオベーションを浴びた作品となった。

 

この「WAVES」の特徴として挙げられるのは、音楽を主役とした「プレイリスト・ムービー」と呼ばれることである。タイラー・ザ・クリエイター、SZA、フランク・オーシャンなど、今の音楽シーンをリードする豪華アーティスト陣による31の名曲が大きな役割を買っているのだ。トレイ・エドワード・シュルツ監督は、使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから着想を得て脚本執筆に取り掛かったようだ。全ての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用され、時には音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝えている作品となっている。

 

 

そんなある意味ミュージカルのような作品である「プレイリスト・ムービー」のオリジナルスコアはナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーと音楽プロデューサーのアッティカス・ロスが手がけている。登場人物の心情を伝え、時にセリフのようにも使われるアーティストの楽曲に対し、メロディーラインを強調しないそぎ落とされたソリッドなオリジナルスコアとなっている。感情の微細な動きを巧みに、そしてエモーショナルに浮かび上がらせることに成功している。フランク・オーシャンなどの名曲と自分たちのスコアを絶妙なアレンジで流れるように繋げる以外にも、劇中の効果音やセリフをサンプリングしたり、独創的な音楽の制作にも挑戦したり、音楽ファンにとっては注目の映画であろう。

 

売れっ子であるトレント・レズナーとアッティカス・ロスは、トレイ監督の前作を観て一緒に仕事をしてみたいと思ったようで、キャリアは浅いが彼のことを「本物」と賞賛している。下記が映画内で使用されている楽曲で、音楽ファンであれば間違いなく楽しむことができるセレクションとなっている。

・ケンドリック・ラマー – 「BACKSEAT FREESTYLE」
・タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス – 「IFHY」
・カニエ・ウェスト – 「I AM A GOD」
・アニマル・コレクティヴ- 「FLORIDADA」、「LOCH RAVEN (LIVE)」、「BLUISH」
・テーム・インパラ – 「BE ABOVE IT」、 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」、「BE ABOVE IT – LIVE」
・フランク・オーシャン- 「MITSUBISHI SONY」、「SIDEWAYS」、 「FLORIDA」、「RUSHES」、「SEIGFRIED」
・エイサップ・ロッキー – 「LVL」
・ チャンス・ザ・ラッパー – 「HOW GREAT」
・SZA feat. アイザイア・ラシャド – 「PRETTY LITTLE BIRDS」
・ダイナ・ワシントン – 「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」
・ケルヴィン・ハリソン・Jr – 「La Linda Luna」
・ザ・シューズ – 「AMERICA」
・H.E.R. -「FOCUS」
・ キッド・カディ – 「GHOST!」
・エイミー・ワインハウス -「LOVE IS A LOSING GAME」
・ レディオヘッド – 「TRUE LOVE WAITS」
・ アラバマ・シェイクス – 「SOUND & COLOR」 

など31曲

 

監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ(『イット・カムズ・アット・ナイト』)
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
作曲:トレント・レズナー&アッティカス・ロス (『ソーシャル・ネットワーク』、『ゴーン・ガール』)
原題:WAVES /2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/135分/PG12

https://www.phantom-film.com/waves-movie/

 

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