待望の新アルバム「Extinction Level Event 2: The Wrath of God」をリリースしたBusta Rhymes(バスタ・ライムス)。デビュー当時から20年以上も、アグレッシブなスタイルでラップをし続けてきた彼は、どのようにしてラップミュージックやカルチャーに対するそのエネルギーを維持してきたのだろうか?今回は、バスタ・ライムスがAudiomackにて語った「情熱を維持するための7つの要素」を紹介したい。
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自分のルーツを忘れないこと
両親がジャマイカ出身の彼は、「ジャマイカ人は誇り高く、情熱的な人達だ。そういったことには、ジャマイカン・カルチャーの環境による苦しみや痛みが関係していると思う。自分の人生における勝利のために必要なことを手にするために、特に頑張ろうと思わせるのはそういった自分のルーツだ。」という旨を語っている。
自分の最大のファンでいること
A Tribe Called Questの「Scenario」でコラボをする前から、俺は色んな所でフィーチャーされまくっていた。それが俺が自分の音楽のファンだったからだ。自分が出来る限りのすべての場所でライムがしたかった。Leaders of the New School以外でもだ。他のアーティストたちと仕事をしたいという欲求が、結果として「Scenario」での成功を生んだんだ。
ヒップホップに恩恵があると知ること
俺は一生、ヒップホップに借りがあるよ。自分の母と父を除き、俺にこれ以上に良くしてくれたものは地球のどこにもない。だから俺はヒップホップのカルチャーと、その倫理規範、誠実性、理念、根本的なことを正しく表現しているんだ。
自分の世代を代表すること
俺たちの世代では、他のMCと同じようなスタイルをやるのはご法度だった。わずかに似ていてもダメだった。自分らしく居続けて、決意をし、これは自分のものであると誇りを持って言えるようなことをレプリゼントするんだ。
自分のファンを知ること
ファンという言葉を使う人はいるよな。ファンと呼ぶのは構わない。俺は、自分と共に成長してきた人達をエクステンデッド・ファミリーと呼びたい。俺をサポートしてくれている人達に対して、より感謝をするために俺はずっと努力をし続けてきている。ファンが与えてくれるこのような愛や、長年離れずにいてくれるサポートシステムは、かけがえのない存在だよ。
健康であり続ける
年を取り、賢くなり、自分の経験から学ぶことができる。だから後ろ向きより前向きに行動した方がいいよな。音楽だけの話ではない。自衛や、自分の命を大切にする、自分を愛してくれる人のために生きるということでもある。
家族を最優先すること
家に帰ると、俺の家族にとってバスタ・ライムスの色々は関係ないんだ。家族を失望させた時期があったと知った。いい気持ちではなかったよ。俺は家族を愛している。どんなことがあっても家族だけは失望させたくない。誰かを愛するとき、自己中心的な部分ではないところから決断しないといけないんだ。自分の決断は、直接的でも間接的でも、自分の愛する人達に影響する場合がある。それについて意識していないといけない。