Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)が毎回ゲストを呼び、煙を燻らせながら様々なことを語るネットシリーズ「GGN: Snoop Dogg’s Double G News Network」。先日ラッパーのSchoolboy Q(スクールボーイ・Q)が出演し、サンプリングについて語った。
他の楽曲の一部を使用する「サンプリング」という手法は、ヒップホップ文化にとって重要な要素である。以前「サンプリングの許可を取るエキスパート」について紹介をしたが、もちろんサンプリングを行う際、元の楽曲のアーティストやレーベルから許可が出ないことがあるようだ。今回スヌープたちは、楽曲の使用許可を出さないアーティストたちに対して物申した。
話題を切り出したのはスクールボーイ・Q。「アルバムを完成させた後にもやることは色々あるよな。サンプリングをする権利がクリアされないことがあるから、そしたらやり直さないといけないし。」
これに強く共感したスヌープ。「完全に曲が変わってしまうよな。サンプルを変えたら曲が好きじゃなくなっちゃうんだ。俺はサンプルを作ってくれたアーティストに幾らか金を稼がそうと思ってたんだぜ?曲を使わせてくれれば、年取って家でTVを見てるだけで稼げるのに!その曲を周りは気に入ってくれてたのに、許可が降りないから違うバージョンにしたら『一体曲に何をしたんだ?これはリミックスか?』って微妙な反応されるんだ。」と怒りを露わにした。スクールボーイQは続けて、「新しいバージョンにして全然いい曲じゃなくなってしまったって言いたくないやつは、『まぁいいんじゃないか?』って微妙な反応になるんだ。」と爆笑しながら「スタジオあるある」を語った。
また、スヌープはサンプル使用を許可してくれるアーティストに感謝を述べ、もし自分が反対の立場だったらどうするかについても語った。
「Roy Ayers (ロイ・エアーズ)、Bootsy Collins (ブーツィー・コリンズ)、George Clinton(ジョージ・クリントン)、Charlie Wilson (チャーリ・ウィルソン)、Ron Isley(ロン・アイズリー)たちには本当に感謝を伝えたい。俺らは今後もあなたたちの音楽を使い続けて、お互いが儲かるようにするつもりだ。」
「俺がもし67歳になって、誰かが『あなたの音楽を使わせてくれないか』って電話をかけてきてくれたら、『他にも使いたがってる奴はいないか?』って聞くね。」
最後に、歌詞を気にしてサンプル許可を出さないアーティストたちについてもスクールボーイQはこのようにコメントした。
「歌詞を見せろなんて、どんなことを言うかなんて決まってんだろ。女をたくさん引き連れてるとか「リアル」なことだよ。ラッパーにそんなことわざわざ聞いてくるな。映画とかテレビで残酷な描写があるものなんて、世の中にめちゃくちゃあるし、普段そういうの見てるくせにのに歌詞がどうとか気にするな」