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ティンバランドとクインシー・ジョーンズから学ぶ「成功と年齢制限」。「クインシーがThrillerをプロデュースしたのは50歳のときだ」

 

 

一般世間的に「成功」という言葉は、年齢と紐付けられることが多い。「遅咲き」という言葉があるように、早く「成功」することが良しとされている。そのような風潮があるため、年を重ねる度に自分の活動に制限をかけてしまう人も多いだろう。多くのイベントなどがキャンセルになった今の「準備期間」に、自分の成功を目指して活動している方に、今日は90年代〜2000年代に一世を風靡したプロデューサーであるTimbaland(ティンバランド)のインタビューを紹介したい。

 

 

彼は「成功に年齢制限をかけるな」というメッセージを、伝説的なプロデューサーQuincy Jones(クインシー・ジョーンズ)を例にして発信している。クインシー・ジョーンズと言えば、もちろん多くの名作をプロデュースしてきたが、歴史上最も売れたアルバムであるマイケル・ジャクソンの「Thriller」を真っ先に思い浮かべる人も多いだろう。

 

 

 

 

インタビュアーに「ここまで多くのことを成し遂げたこの時点で、プロデューサーとしてキャリアを今後も続けることができると思いますか?」と聞かれた際に、Timbalandはこう答えている。

 

 

「俺はこのように考えている。俺はこの話をよく耳にするが、聞く度に耳に残るんだ。俺は本人からこの話を直接聞くことができたしな。その人物とは、クインシー・ジョーンズだ。彼があのマイケル・ジャクソンの『Thriller』をプロデュースしたときは既に50歳だったんだ。彼は『Thriller』をプロデュースする前も、既に沢山の素晴らしい作品を世に出していた。しかし『Thriller』を作ったことで、世界の全てが変わったんだ。」

 

 

これまで、Jay-Z、ジャスティン・ティンバーレイク、アリーヤ、ミッシー・エリオットなど、数々のアーティストをプロデュースしてきたTimbalandは、クインシー・ジョーンズを例に出し、「成功には年齢制限がない」、「何歳になっても素晴らしい作品を作りたい」という旨を語った。現代はクインシー・ジョーンズが「Thriller」をプロデュースした時代と比べると技術も進歩しているのもあり、49歳となった今も、そのように新しいリソースを使い、素晴らしい作品を作る「成功」の為に絶えず努力していると語った。

 

 

「成功と努力」について語るとき、クインシー・ジョーンズが例に出されることは多い。彼は2016年に行われたCNNとのインタビューで、こんなことも語っていた。

 

 





 

 

「成功するためには準備が必要なんだ。私の中にあった唯一の恐怖は、その機会を逃してしまうことだった。

フランク・シナトラから突然電話がかかってきた時でも大丈夫なように、必要なものをすべて整えておきたかったんだよ。準備は常に万端じゃないと。」

 

 

その後、実際にフランク・シナトラに加え、マイルス・デイヴィスなどの楽曲アレンジを手がけることになったクインシー・ジョーンズ。彼は準備することの大切さに加え、87歳になった今も多くのプロジェクトに挑戦していると語っていた。

 

 

「まだ私のキャリアは始まったばっかりだよ。10本の映画、6個のアルバム、4つのブロードウェイショー、クラブやレストランを今作っているからね。これからがすごく楽しみだよ。」

 

 

87歳になっても、新しいプロジェクトに挑戦する、アーティストとしての心意気を見せたクインシー・ジョーンズ。彼のような「伝説」がいるからこそ、Timbalandなどのプロデューサーも自身の活動に年齢制限をかけずに前に進み続けているのだろう。

 

 





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