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【7月10日公開】全編を彩る音楽が物語を紡ぎだすプレイリスト・ムービー 『WAVES/ウェイブス』。フランク・オーシャンを使用したシーンに込められた特別な思い。

 

 

4月10日の公開予定が延期となっていたA24作品『WAVES/ウェイブス』が7月10日(金)より全国公開される。今やアメリカ映画界の最前線に立つ存在になったA24が放つ最新作は、トロント国際映画祭で史上最長のスタンディングオベーションを巻き起こし、「一生に一度の傑作」、「今年、最もまばゆい体験」と世界中が大熱狂した。

 

本作の主役とも呼べるのは、音楽シーンをリードする豪華アーティストたちが手掛ける31の名曲である。トレイ・エドワード・シュルツ監督が、事前に本編に使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから脚本を着想し製作された作品となっている。監督自身が「ある意味でミュージカルのような作品」と語るように、全ての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用され、時には音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝える。ミュージカルを超えた<プレイリスト・ムービー>の誕生となっている。

 

映画に起用した音楽のほとんどは脚本の段階で決めていたというシュルツ監督。特にフランク・オーシャンは一番好きなアーティストの一人であると語っており、様々な楽曲が使用されているなかで、フランク・オーシャンの楽曲は複数使用されているようだ。

 

「どれも僕にとって大切な曲なんだ。一曲だけ選ぶことは非常に難しいけど、もし一曲を選ぶのであれば、フランク・オーシャンの『Seigfried』」と語る。

 

劇中で「Seigfried」が使用されるのは、エミリー(テイラー・ラッセル)とルーク(ルーカス・ヘッジズ)のシーン。バスタブに浸かっている二人のシーンからロードトリップをする車内のシーンに切り替わるのだが、途中で大きく変化するオーシャンの楽曲の特徴を巧みに活かしたシーンである。

 

 

シュルツ監督はフランク・オーシャンの「Seigfried」への特別な思いを次のように語っている。

 

「あのシーンは脚本では、同じくフランク・オーシャンの『Godspeed』を使う予定だった。実は脚本は、完成した映画よりもずっと長くて、編集でカットして今の尺にしたんだ。でもそうすると『Goodspeed』がうまくハマらなくなってしまった。あのシーンは編集が思うようにいかなくてね。ロードトリップに切り替わる瞬間に『Seigfried』のクライマックスを持ってきたら、魔法のように完璧に合ったんだ。編集室で泣いたのを覚えている。編集を始めて1年ほど試行錯誤していたからね。『Seigfried』は僕が最も好きなシーンの直後に流れる。映画の核心であり、作品のテーマとも言えるシーンだ。次の場面でも曲は続き、エミリーとルークのロードトリップの箇所で、クライマックスを迎える。僕は膵癌で危篤状態だった実父に、恋人と会いに行ったんだけど、あのロードトリップはその再現なのさ。僕と恋人にとってロードトリップは大切な意味を持ち、僕たちは大切な局面でいつも旅をしてきた。『Seigfried』は僕も恋人も大好きな曲だし、そういうすべての理由から『Seigfried』」は映画の中で最も大切な曲だと言える。もし使用許可を得られなかったら、どうしていたか正直分からない。でも限りなく近いものに仕上がっていたと思うよ」

 

そして、最終的に本編に使用されなかったオーシャンの「Godspeed」は、映画の世界観を伝えていて外せない楽曲として、予告で使用されることとなった。「映画の精神が表れているから、どうにかして本編に入れられないか最後まで粘ったんだ。だから、予告で使えてうれしかったね」

 





 

聖書の一節を引用しながら「I will always love you how I do(いつまでも今のように君を愛する)」と歌う「Godspeed」は、愛をうまく表現できずにすれ違ってしまう父と娘エミリー、愛が思わぬ悲劇を招いてしまうタイラー(ケルヴィン・ハリソン・Jr)とアレクシス(アレクサ・デミー)、初めての愛に新しい世界への一歩を踏み出すエミリーとルーク、このように登場人物たちの気持ちを反映していると言える。「Godspeed」に込められた思いを知って予告を見ると、より深く本作を味わうことができる。そして今、様々な音楽フェスが中止となっている中、映画館の音響とスクリーンで本作を堪能することによってフランク・オーシャンの楽曲をより身近に楽しむことができるだろう。

 

<物語を彩る豪華31曲のプレイリスト>

「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」アニマル・コレクティヴ
「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT – LIVE」テーム・インパラ
「MITSUBISHI SONY」「SIDEWAYS」 「FLORIDA」「RUSHES」「RUSHES (BASS GUITAR LAYER)」「SEIGFRIED」 フランク・オーシャン
「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ダイナ・ワシントン/「La Linda Luna」 ケルヴィン・ハリソン・Jr
「LVL」 エイサップ・ロッキー
「AMERICA」 ザ・シューズ
「BACKSEAT FREESTYLE」 ケンドリック・ラマー
「IFHY」 タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス
「FOCUS」 H.E.R.
「LOVE IS A LOSING GAME」 エイミー・ワインハウス
「SURF SOLAR」 ファック・ボタンズ
「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」 THEY.
「I AM A GOD」
カニエ・ウェスト
「GHOST!」 キッド・カディ
「MOONLIGHT SERENADE」 グレン・ミラー・オーケストラ
「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」 コリン・ステットソン
「HOW GREAT」 チャンス・ザ・ラッパー
「PRETTY LITTLE BIRDS」 SZA feat. アイザイア・ラシャド
「TRUE LOVE WAITS」 レディオヘッド
「SOUND & COLOR」 アラバマ・シェイクス

 

監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ(『イット・カムズ・アット・ナイト』)
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン、レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
作曲:トレント・レズナー&アッティカス・ロス (『ソーシャル・ネットワーク』、『ゴーン・ガール』)
原題:WAVES /2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/135分/PG12
https://www.phantom-film.com/waves-movie/
©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.

7月10日(金)より TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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