今から20年以上前にリリースされたJay-Zの伝説のデビューアルバム「Reasonable Doubt」。同アルバムに関する新たな逸話を、Irv GottiがFat Joeとのインスタライブで明かした。
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はじめにIrv Gottiは、「Reasonable Doubt」に収録されているJay-ZとThe Notorious B.I.G.のコラボ曲「Brooklyn’s Finest」について語っている。Irv GottiはJay-ZがThe Notorious B.I.G.とコラボをすることに強く反対していたようだ。
「ビギーは強すぎる。俺たちは世界で天下を取る前に、西海岸で天下を取る必要があった。その前に東海岸で天下を取って、さらにその前にニューヨークで天下を取らないといけない。NY全体の前には、ブルックリンで天下を取る必要があったんだ。」
Jay-Zがブルックリンで天下を取るために、同じくブルックリンのラッパーとはコラボしないほうがいいと考えていたようだ。しかしIrv GottiはJay-Zとビギーにバトルをしてほしいと考えていたわけではなく、Jay-Zとビギーとはイタリアンレストランで一緒に食事をするような仲だったとも話している。
また「Brooklyn’s Finest」にてディスられたことにより、2Pacも「Bomb First (My Second Reply)」や「Fuck Friendz」などの楽曲でJay-Zなどのラッパーをディスったが、これらの楽曲をリリースする前に2Pacは亡くなってしまった。一方Jay-Zは2Pacにディスを返すためにDJ Clark Kentと共に制作したトラックを用意していたが、亡くなった2Pacに敬意を表し、同曲はリリースしなかったようだ。
DJ Clark Kentは同曲について、ポッドキャスト「A Waste Of Time With ItsTheReal」にて以下のように語っていた。
「亡くなった彼に敬意を表し、楽曲をリリースすることはなかった。Jay-Zは2Pacに向けた曲を作っていたんだ。しかしちょうどリリースする頃に2Pacは亡くなってしまった。ライブでは一度だけ披露したけどね。Jay-Zはクレイジーなくらい強い怒りを抱いていた。とにかくライブで演奏しないといけなかったんだ。それは理解してほしい。」