10月に入り、2020年も残りわずかとなった。今年も多くのヒップホップ作品がリリースされたが、その中から下半期のベスト作品をHipHopDXがまとめているため、今回はそちらを参考にしつつ、ベスト作品を紹介したい。
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Seven Times Down Eight Times Up – Elzhi
Elzhiは「Seven Times Down Eight Times Up」にて、彼が最もスキルを持ったリリシストの一人であるということをヒップホップファンに思い出させた。「The Preface」以来の傑作である。
The Liz – Armani Caesar
Griselda Recordsからリリースされた、Armani Caesarのデビュー作。Conway the Machine、Westside Gunn、DJ Premierなど豪華なアーティストが参加している。
Spilligion – Spillage Village
JID、EarthGang、Hollywood JB、Jurdan Bryant、Mereba、6lack、Benjiなどのメンバーが所属するアトランタのスーパーグループ、「Spillage Village」。彼らが先月リリースしたばかりの新アルバム「Spilligion」はファンク、R&B、ソウルなどからインスパイアされたサウンドとなっている。
From King To A God – Conway The Machine
「From King To A God」にはLloyd BanksとMethod Manというレジェンド二人が参加しており、Erick Sermon、Havoc、DJ Premierなどがプロデュースを務めている。こちらも「The Liz」と同じくGriselda Recordsからリリースされたアルバムである。
Only For Dolphins – Action Bronson
ここ数ヶ月の間、ジムに通うなどして健康的な生活を心がけてきたAction Bronson。そんな中彼は、「Blue Chips 7000」以来の新アルバム「Only For Dolphins」をリリースした。長年のコラボレーターであるHarry Fraud、Daringer、The Alchemistなどがプロデューサーを務めている。
King’s Disease – Nas
Wasが8月にリリースした待望の新アルバム「King’s Disease」。楽曲「Full Circle」でのThe Firmのリユニオンなどが話題になった。
Limbo – Aminé
「Limbo」にはたくさんの要素や様々な感情が詰め込まれており、彼のクレバーな言葉遊びや真っ直ぐな声が印象的である。Young Thug、Gap BandのCharlie Wilson、Summer Walkerなどが参加している。
The OutRunners – Curren$y & Harry Fraud
ミックステープのキングCurren$yの作品は、ラップが簡単に思えるほどにスムーズである。Harry Fraudにより、アンダーグラウンドの雰囲気を薄めることなくまとまったサウンドが作り上げられている。
As God Intended – Apollo Brown & Che Noir
Black Thought、Planet Asia、Skyzooなどのリリシストがゲスト参加する中で、Che Noirは彼らに劣らない言葉遊びやリリシズムを披露した。特に楽曲「12 Hours」は彼女のストーリーテリングのスキルが光っている。
Miles – Blu & Exile
Blu & Exileの待望の新アルバム。アンダーグラウンドラップの精神はいまだ健在で、特に「Miles Davis」、「True & Livin」などの楽曲は要チェックである。
B4 The Storm – Internet Money
過去にXXXTentacionなどの楽曲をプロデュースしてきたプロデューサー集団、Intertnet Money(インターネット・マネー)が8月にリリースしたデビューアルバム。「B4 The Storm」にはJuice WRLD、Future、Gunna、Nav、Swae Lee、Trippie Redd、Lil Teccaなどがゲスト参加しており、HIP HOP DNAではインターネット・マネーの創業者Taz Taylorとのインタビューも行っている。