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ロディ・リッチが他のラッパーのキャリアを真似しない理由を語る。

 

 

2020年に大成功を収めたラッパーのRoddy Ricch (ロディ・リッチ)。今年彼は、自身の楽曲「The Box」に加えて、フィーチャリング参加したDaBabyの楽曲「ROCKSTAR」でもチャート1位を獲得した。そんな彼はVarietyのインタビューにて、自身のキャリアを考える上で、Drake(ドレイク)やJAY-Z(ジェイ・Z)にインスパイアされているものの、彼らの足跡を同じように辿っているわけではないと語っている。

 

 

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「音楽は音だから、誰かがあなたを音楽的にインスパイアすることはあっても、誰かのキャリアを真似するのは無理に近い。俺は自分のキャリアが、例えば、ジェイ・Zみたいであって欲しい、なんてことは言えない。だって、ジェイ・Zが22歳ときに、彼のことを知っている人なんていなかったと思う。彼が最初にアルバムを出したのは27歳ごろだ。ドレイクは24?23?わからないけど。」

 

ドレイクがデビューアルバム「Thank Me Later」をリリースしたのが23歳で、彼のブレイクのきっかけとなったミックステープ「So Far Gone」がリリースされたのが22歳である。ジェイ・Zがデビュー・アルバムをリリースしたのは26歳である。ロディは自身がいるポジションと、当時の二人は全く異なるキャリアを歩んでいるため、真似することができないと語る。

 

「俺は22歳で1位のトラックを二つ持っている。時代が違うんだ。マイケル・ジョーダン、レブロン・ジェームズ、コービー・ブライアントについて考えるようなものだ。三人は異なる時に試合に出ていたから、彼らを比べることはできない。彼らは別の敵と戦っていたし、時代によって精神面も異なっていた。だから俺は自分らしくやっているよ。『誰々の人生が欲しい』『誰々のキャリアが欲しい』なんて言えないんだ、それは嫉妬で、嫉妬は罪だからね。」

 

 

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また、頻繁にリリースすることを期待する音楽業界において、自分のペースを守ることの大切さを、以下のように語っている。

 

「我々の今の問題は、全てを欲しがってしまうことだと思う。3ヶ月に1回曲をリリースしていたら、その間に何も新たな経験をしていないから、音楽も成長しない。前に音楽をリリースした時と同じ気持ちのままなんだ。俺の人生においては、何かが毎日起きるわけじゃない。人によっては起きるかもしれないけど、俺の人生はそんなスピードではない。俺は自分に時間を与えて、それを消化しないと、それについて喋れないし、人生について新しい知見を得ることもできない。自分の人生について語ってない音楽が嫌いなわけじゃないが、人生にもう少し時間を与えないと、そこからインスパイアされないと思うんだ。」

 

現在グラミー賞の6部門でノミネートされているロディー。彼の益々の成長に期待したい。

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