西海岸ギャングスタ・ラップのパイオニアの一人として、デビュー当時から現在に至るまで多くのアーティストたちに影響を与えてきたIce Cube(アイス・キューブ)。N.W.A.の人気ラッパーとしてキャリアをスタートさせた彼のハードなリリシズムは、いつの時代も評価されてきた。N.W.A.を脱退した後のデビュー・アルバム「AmeriKKKa’s Most Wanted」は、当時各メディアのアルバム・オブ・ザ・イヤーに選ばれており、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」にもIce Cubeの名前が刻まれている。
ラッパーとしてだけではなく、俳優や映画監督としても評価されているIce Cubeであるが、今回は、そんな彼の入門編となる10曲を紹介したい
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It Was a Good Day(1992)
「編集部が選ぶ夏に聞きたいG-Funk曲20選」という記事でも紹介した楽曲。Ice Cubeのなかでも最も有名な曲となっている。
No Vaseline(1991)
元グループメンバーであるN.W.A.をディスしたこちらの楽曲は、ヒップホップ史上最も優れたディストラックとして度々挙げられる。
Wicked(1992)
Ice Cubeの3rdアルバム「The Predator」に収録されている人気曲。ロックバンドKornもこの曲をカバーしている。
Gangsta Rap Made Me Do It(2008)
「社会における問題の原因はギャングスタラップにある」という世間の声に対して、皮肉を含めた社会的なメッセージが込められたリリックとなっている。
The N*gga Ya Love to Hate(1990)
ソロデビュー・アルバムの人気曲。Ice Cubeはこちらの楽曲の内容について「元々はN.W.A.に使用するはずだったリリック」だと語っていた
Check Yo Self(1992)
Grandmaster Flash & The Furious Fiveのクラシック「The Message」をサンプリングしている。
Jackin’ For Beats(1990)
タイトルの通り、多数の楽曲のビートをジャックしている。
Bop Gun (feat. George Clinton)(1993)
P-Funkの総帥ジョージ・クリントンとの楽曲。ファンカデリックの名曲「One Nation Under the Groove」をサンプリングしている。
Bow Down(1996)
Ice Cubeのキャリアを語る上で欠かせないグループ、Westside Connection名義の楽曲ではあるが、Ice Cubeの人気曲の一つである。Ice Cubeのベスト・アルバムにはIce Cube名義で収録されている。
You Can Do It(1999)
「Next Friday」のサウンドトラックから、2ndシングルとしてリリースされた楽曲。