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サイプレス・ヒルのB-Realが語るヒップホップに救われた人生。「音楽のおかげでギャングから脱退できた」

 

 

 

西海岸のベテランとして、大きな功績を残してきたCypress Hill(サイプレス・ヒル)。彼らは2019年に、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに殿堂入りした初のヒップホップグループとなったが、そんなメンバーのB-Realはソロアーティストとしても、ヒップホップ文化に多大な影響を与えている。彼が新曲「Triple OG」「Mother Mary」をリリースした際に、ポッドキャスト「The Artist & The Athlete」にて語った内容を紹介したい。

 

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彼はヒップホップがいかに自分の人生をポジティブに変えたか、というテーマにて、このように語っている。

 

俺の家族はいつもクレイジーなシチュエーションに巻き込まれていたから、自分も育つ上でそのような環境に入ってしまったんだ。ギャング「ブラッズ」に加入したんだけど、俺のような人は珍しかった。俺はメキシコ人とキューバンのミックスで、俺のような人は大体メキシカン・ギャングに加入する。だからラテン系として、黒人が多いブラッズに所属するのはタフだった。自分で選んで、その道を選んだ。

 

でも音楽の道を進もうと思ったときは、選ぶ必要がなかった。フッドのやつらや親しい友人に「音楽の道を進もうと思ってる」と言ったとき、「応援するから頑張れ」って後押しをしてくれたんだ。

 

このような生き方をしていた俺らの結末は見えていた。皆ギャングの道をそのまま進んでいたらどうなっていたかを理解していた。まだ生きてる友人たちと兄弟たちは、他の道を歩んだ。彼らは今ギャング活動に関わっていないけど、俺の抜け道が音楽であることを理解してくれていた。そして応援してくれたことに感謝している。深く入りすぎてストリートから抜け出せないことも多いからな。

 

俺らは自分の人生を表現した音楽をやるけど、ストーリー全体を語ることはしないようにしている。なぜなら、メッセージを理解してないで美化しまった人たちの人生に大きな影響を与えてしまうからだ。人々が酷いことをするような影響力になってしまうこともあるし、音楽をやっていてロールモデルになる必要性も出てくる。「彼らがそういうことやって許されてるんだから、私もやっていいでしょ」と思ってしまったりする人もいる。

 

若い頃は、そこまで意識しないことかもしれない。なんとなく音楽をやっていたり、ネガティブなメッセージを世に出すかもしれない。でも俺はいつも「俺はこの環境から抜け出せたから、人生にはポジティブな生き方をするポテンシャルもあるってことを伝えよう」ってことを意識していた。

 

 





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