今年の8月11日に48年目の誕生日を迎えたヒップホップ。1973年にDJ Kool Herc(DJクール・ハーク)という18歳のジャマイカン・アメリカンがニューヨークのブロンクスにて、妹のCindy Campbellと共にブロックパーティーを開いたことがヒップホップの始まりであったが、この度そんな「ヒップホップ誕生の地」がアメリカの議会決議によって初めて正式に認められた。
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New York Daily Newsの報道によると、この度、上院議員のChuck Schumer氏と下院議員のJamaal Bowman氏がブロンクスにある建物「1520 Sedgwick Avenue」をヒップホップ発祥の地と正式に登録する議会決議案を提出したようだ。Chuck Schumer氏は何年か前に「強欲な地主」が1520 Sedgwick Avenueを閉鎖しようとしていたのを阻止したことを挙げ、文化遺産としてこの建物を何十年にも渡って保護してきたと説明している。
またヒップホップがカルチャーとしてどのような意味を持っているのかについて、Jamaal Bowman氏は以下のように語っている。
「ヒップホップとは文明や文化の再生である。大陸、言語、自分たちのカルチャー、祖先から切り離された黒人にとってヒップホップは、自分がブラック・アメリカンであるということの意味を再発見するための第一歩をレプリゼントしている。英語という言語を使って全く新しい芸術の形を創り出したヒップホップの先駆者たちは、アメリカのカルチャーほぼ全てにインパクトを与える器を作ったんです。公民権と人種間の平等を推進するための戦いを続ける中で、ヒップホップとブラック・アメリカンがいかに私たちのカルチャーと国に多大な貢献をしてきたかを認識するだけでなく、それを祝福する必要があります。」