「ザ・ロック」の愛称で知られる元プロレスラーの映画スター、Dwayne Johnson(ドウェイン・ジョンソン)。最近も映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」のスモルダー・ブレイブストーン博士役や、「モアナと伝説の海」では主要人物のマウイ役の声優としても活躍中のスターであるが、そんな彼がついにラップデビューを果たした。
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Tech N9ne(テックナイン)の新曲「Face Off」にはJoey Cool、King Iso、そしてドウェイン・ジョンソンが参加している。リリースに伴い公開されたミュージック・ビデオは、ドウェイン・ジョンソンがTech N9neとビデオ通話をする場面から始まる。
「マイ・ブラザーTech N9ne!あることを考えてたんだけど、もっと人を集める必要がある。前も話したよな、もっと人を集めようぜ。」
それからTech N9ne、Joey Cool、King Isoの順番でヴァースを披露していき、最後のパートではドウェイン・ジョンソンが自身初のラップを披露している。
Varietyのインタビューでドウェイン・ジョンソンが答えた内容によると、彼は自身のブランドのテキーラ「Tremana(テレマナ)」を飲み、「ちょっとリット」な状態で「Face Off」のヴァースを一発録りしたようだ。Wyclef Jeanの2000年の楽曲「It Doesn’t Matter」内でキャッチフレーズを叫んだことはあるものの、ドウェイン・ジョンソンが楽曲でラップを披露したのは初である。彼は今回ラップデビューをした理由についても語っている。
「私の友達の多くはヒップホップのアーティストだよ。それもビッグネームだ。ラップをしようと声をかけられたことは何度もあるが、実際にやるには、これで間違いないと思える必要があった。」
またドウェイン・ジョンソンは元々「Face Off」でラップをする予定はなく、彼は楽曲の最後にモチベーショナルなスピーチを披露するはずであったと語っている。Tech N9neは、ドウェイン・ジョンソンが自身でリリックを書き、その構成を二人で考えたと説明している。
「電話越しに二人で構成を考えた。彼は本当に多才で、彼自身がマスターMCたちと同レベルのことをやるなんて凄いよな?彼は俺たちみたいに速いラップがやりたいと言ったんだ。」
Tech N9neの楽曲でラップデビューを果たしたドウェイン・ジョンソンであるが、彼はラッパーになるという野心はないと話している。しかし彼は「私にインスピレーションとモチベーションを与えてくれて、今よりもっと闘い、そして、より自分を前に押し進めてくれる曲を作るということに可能性を感じた。音楽をずっと愛しているし、ヒップホップ、ブルース、アウトロー・カントリー音楽も好きだ。」とも語っているため、ドウェイン・ジョンソンが今後再びラップを披露する可能性に期待したい。