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【米ビルボード・アルバム・チャート】1位&2位停滞、ミーク・ミルTOP3返り咲き

 

 

21サヴェージの新作『I Am > I Was』が2週連続の1位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 

先週、初動131,000ユニットを獲得しNo.1デビューした本作は、今週65,000ユニットまでポイントダウンしたものの、年末で強豪のリリースがなかったこともあり、2週目の1位を維持し、R&B/ヒップホップ・チャート、ラップ・チャートでも同首位をキープした。21サヴェージにとって、アルバム・チャートでの首位獲得は初の快挙。

 

以下、先週2位に初登場したア・ブギー・ウィット・ダ・フーディの新作『Hoodie SZN』も、58,000ユニットを獲得して同2位をキープ。21サヴェージは60%以上ポイントを落としたが、ア・ブギー・ウィット・ダ・フーディは30%程度にとどまり、首位とのポイント差を縮めている。この2作は、アルバムからの先行シングルがリリースされていないにもかかわらず、2週連続で5万ユニットを超える高い水準を保っている。いずれも、ストリーミングが、ユニット数の大半を占めた。

 

大型の新譜がリリースされなかったこともあるが、先週までチャートを賑わせていたクリスマス・アルバムが一斉に除外されたため、今週はシングル・アルバム両チャート共に、下位に停滞していた作品が一気に順位を上げている。

 

3位には、先週の6位から3ランクアップしたミーク・ミルの『チャンピオンシップス』が上昇。週間ユニットは48,000と決して高くはないが、上位2作とも大差なく、今週はTOP10にランクインしたその他の作品も4万台と、全体的に低い。故に、昨年5月にリリースされたポスト・マローンの『ビアボングズ&ベントレーズ』(48,000ユニット)が前週の11位から4位に、7月に発売されたドレイクの『スコーピオン』(44,000ユニット)が14位から6位に上昇するなど、ストリーミングの強いアルバムがTOP10に返り咲いている。

 

ポスト・マローンは、本作からのシングル「ベター・ナウ」が、今週のソング・チャートで23位から10位に再びTOP10入りし、アルバムのユニット数に繋げた。また、スウェイ・リーとコラボした「サンフラワー」が、同チャートで3位まで上昇し、TOP10に2作を送り込んでいる。「サンフラワー」のヒットを受け、同曲が収録された映画『スパイダーマン:スパイダーバース』のサウンドトラックも、前週の13位から5位に復帰を果たした。日本時間1月7日に発表された【第76回 ゴールデン・グローブ賞】では<アニメ作品賞>を受賞していて、次週はアワード効果によりサントラ盤も上昇する可能性が高い。同アワードで<主題歌賞>を受賞した『アリー/スター誕生』は、今週10位にダウンしているが、こちらも受賞効果で次週ランクアップするだろう。

 

以下、トラヴィス・スコットの『アストロワールド』が前週の10位から7位に上昇(44,000ユニット)。『グレイテスト・ショーマン』のサウンドトラックは、5位から8位にダウンし(43,000ユニット)、コダック・ブラックの『Dying to Live』は9位に停滞している(40,000ユニット)。クリスマス・ウィークが終了し、ホリデー・アルバムが一斉に除外されたため、今週はTOP10がラップ勢とサントラ盤だけという珍しいチャート・アクションとなった。

 

Text:本家一成

 

◎【Billboard 200】トップ10
1位『I Am > I Was』21サヴェージ
2位『Hoodie SZN』ア・ブギー・ウィット・ダ・フーディ
3位『チャンピオンシップス』ミーク・ミル
4位『ビアボングズ&ベントレーズ』ポスト・マローン
5位『スパイダーマン:スパイダーバース』サウンドトラック
6位『スコーピオン』ドレイク
7位『アストロワールド』トラヴィス・スコット
8位『グレイテスト・ショーマン』サウンドトラック
9位『Dying to Live』コダック・ブラック
10位『アリー/スター誕生』サウンドトラック

 

Photo by Album Cover

(提供元:Billboard JAPAN )

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