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ついにデジタル配信が開始されたデ・ラ・ソウルの初期作品。本人たちが語る今回の配信の背景と確執。

 

 

NY州ロングアイランドのベテランヒップホップ・トリオ、De La Soul(デ・ラ・ソウル)。Tommy Boy Recordsとの確執やサンプリングの権利問題が原因で、初期作品が今までデジタル配信されていなかった彼らであるが、今週のビッグニュースとして配信が開始されたという話題を目にした方も多いだろう。

 

実際に配信が開始したというニュースを聞くと、かなりポジティブなことに聞こえるが、実はこのストーリーにはDe La Soulにとって好ましくない背景があるため、そちらを紹介したい。彼らはレーベルとのアンフェアな契約により、かなり不利なシチュエーションに追い込まれていると語っている。

 

「ファンのみんなへ、俺たちの音楽がデジタル配信されるぞ。30年間のいい音楽と、ヒップホップへのリスペクトを払い続けてきた結果、残念なことにその成果を得ることはないようだ。あなたが購入した楽曲の売り上げの90%はTommy Boyに行き、残りの10%がDe La Soulに行く。敬具。」

 

差が大きすぎる配分であることを発表したDe La Soul。さらに彼らはSway In The Morningに出演し、この問題をさらに掘り下げて説明した。

 

番組内で彼らは「サンプリングの権利が取れていない」と語っており、いまだに権利関係の問題が解決していないと話している。一方でTommy Boyは、問題を解決しないままDe La Soulの30周年記念としてデジタル配信を開始したようだ。インディペンデント・レーベルだったこともあり、当時も「そんなに売れるとは思わなかった」という理由で、レーベルはサンプルの使用許可を得ないでリリースをしていたらしい。しかし権利と売上を巡って訴えられた場合、10%しか受け取っていないDe La Soul側にも金銭的な制裁が下る可能性もあるため、ファンの間ではデジタル配信に反対する声も挙がっている。

 

またこれらの問題が解決するまではデジタル配信を取り下げるという形で対応したTIDALとJay-Zに、De La Soulは感謝のメッセージを送っている。実際に配信開始されたことは一見喜ばしいことのように見えるが、このようにアーティストにとって明らかに不利な状況は好ましくなく、彼らをサポートする意味でも購入を先延ばしにするファンも多いようだ。

 

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