現代のヒップホップ・シーンの中で最も熱いレーベル、Top Dawg Entertainment(通称: TDE)。そんなレーベルの責任者の1人であるPunchが、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)のアルバム「To Pimp a Butterfly」をリリースする際にある人物にアドバイスをもらったと語っている。
関連記事: ケンドリックやSchoolboy Qなどが所属する最注目レーベル「TDE」の2019年の動向予想まとめ
I had a conversation with Jay Z during the process of “to pimp a butterfly”. I told him “we are about to drop this album that’s going to challenge and possibly piss off our fan base”, he said “good! Do it now, and they’ll never be able to put y’all in a box”. He was right.
— Punch TDE (@iamstillpunch) March 15, 2019
「To Pimp a Butterfly」のリリースにあたって、Jay-Zと会話をしたんだ。「とあるアルバムをリリースするところで、ファン層の期待を裏切ってしまうかもしれない。これはチャレンジでもあるんだ」と俺が言ったら、彼は「いいね!今やろう。そうすれば誰も君たちを箱に入れて決めつけることは出来なくなるだろう。」と答えたんだ。Jay-Zは正しかった。
Jay-Zのアドバイスを受けたPunchは実際にケンドリックの「To Pimp a Butterfly」をリリースし、それからまたファンの予想をはるかに逸脱した「DAMN.」をリリースした。結果的に「DAMN.」はピューリッツァー賞を受賞することとなった。それだけでなく、ケンドリックが制作指揮を務めた「Black Panther: The Album」は第61回グラミー賞の最優秀アルバム賞にもノミネートされ、ケンドリックの活動の幅は誰にも制限することができないことを証明したのだ。
他にもPunchは最近Billboardのインタビューにて、以下のように語っている。
「我々は、音楽的にも社会的にも鎖を壊していこうとしているんだ。私にとってその全てが、鎖を壊すことをレプリゼントしている。その鎖がなんであろうと、社会があなたに対してどんな鎖をかけようと、我々はそれを壊し、自由を求めていく。」
常識にとらわれることなく、自分のミッションを達成することに全力を尽くしているPunchを応援していきたい。TDEの今後のリリースについても期待が出来そうだ。