西海岸の伝説的プロデューサーDJ Quikが、コンプトン出身のラッパーHi-Cと共にカリフォルニアのラジオ番組KDAYに出演した。番組内でDJ Quikは、彼が制作に関わった2Pacのアルバム「All Eyez on Me」について語っている。
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「All Eyez on Me」は、俺のお気に入りのアルバムのうちの一つだよ。2Pacとパーティーすることが出来たし、話そうとすることも出来たしな。色々な楽曲で完璧にラップを録音していく彼を見ていて、マイクがオンだろうがオフだろうが関係ないように思えたね。そしたら色々な人たちと急にやってきたりして、「こんな人たちと一緒にいるのか!?」って驚いたよ。
2Pacのアルバム制作に関する思い出を語ったDJ Quik。彼の発言に加えて、Hi-Cは「2つのスタジオを行き来してたしな」と説明した。
続けてDJ Quikは以下のように語っている。
「みんなが知っているような人間しかいなかったよ、みんなの大好きな人間たちだ。それからJohnny Jのスタジオ・セッションへ行って、2時間ほどで作業を終える。今度はヴェルサーチのシャツを着てヘネシーを持ってホールウェイを歩いてさ。他にこんなやつがいるか?」
他にもDJ Quikは、Dr. Dre(ドクター・ドレー)から受けたアドバイスについても語っている。
当時のヒップホップ・アルバムとしては最大級のアルバムだった。長い間、ヒップホップにとっての「Thriller」的な存在だったんだ。でも正直な話をすると、ドレーからアドバイスを受けたんだよ。「ボーカルの音量を上げたほうがいい、小さいままではダメだ。ジャズ音楽を作ってる訳じゃないんだぞ」と言われて、「なるほど!ボーカルを上げるのか!わかったぞドレー!」って感じだったな。
DJ Quikは、「All Eyez on Me」をマイケル・ジャクソンのアルバム「Thriller」に例えて説明した。またドレーのアドバイスによって、ミックス作業がより良いものになったとも話している。