J. Coleが突如新曲「Snow on tha Bluff」をリリースした。楽曲のタイトルは、Curtis Snow主演の同名映画から来ている。
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「Middle Child」以来のソロ曲であるが、冒頭部分にてJ. Coleは「あなたは俺が深い考え持っていて、賢い人間だと思ってるようだ。俺の大学の学位を見てそう思っているのか。俺のIQは平均的だし、俺よりはるかに賢い若い女性たちがいる。こんな大変な時期の中、彼女のタイムラインを遡ってみると、彼女は白人や資本家や暴力を振るう警察に怒っているみたいだ。彼女は俺の仲間にも怒っていて、俺たちが無知であることに怒っている。彼女は何も隠さずに自分を表しているんだ。セレブにも怒っていて、俺のことのように感じてくる。」とラップしている。
J. Coleはこちらのリリックにて、Nonameについてレファレンスしているのではないかと多くのファンは考えているようだ。Nonameは、ジョージ・フロイド氏の事件をきっかけに多くの者が声を上げている中で、沈黙をしているヒップホップアーティストやセレブに憤りを感じている旨のツイートをしていた。J. ColeはNonameの名前を出してはないが、彼は以下のように続けている。
「How you gon’ lead, when you attackin’ the very same n*ggas that really do need the shit that you sayin’?(あなたの言葉を必要としている人たちを攻撃しながら、どうやって皆を導いていくつもりなんだ?)」
「Fuck is the point of you preaching your message to those that already believe what you believe?(自分が信じていることを既に信じてくれている人たちに自分のメッセージを伝えることに、なんの意味があるんだ?)」
自分が何度も楽曲で伝えてきたことを信じてくれている人たちに向けて、同じ内容を伝える必要があるのかと疑問を投げかけるJ. Cole。彼はSNS自体はほとんと更新していないが、実際に彼は今まで作品のなかで人種差別的なシステムについて語っており、地元であるノースカロライナの抗議活動にも参加している。
These shackles be lockin’ the mental way more than the physical / I look at freedom like trees, can’t grow a forest like overnight / Hit the ghetto and slowly start plantin’ your seeds
鎖は体より精神を捕らえてしまう。俺は「自由」を「木」のように捉え、森は一夜にして育たない。ゲットーにて、少しずつ「種」を植えないといけない。
彼は、実際に行動に起こし、少しずつシステムを変えるために教育や支援をしていかないと語る。しかし彼は最後に以下のようにラップしている。
But look here, I promise I’m not who you think / Ran into this n*gga outside of the store yesterday / He said something that had me like, “Wait” / He was like “Cole, ‘preciate what you been doin’, my n*gga, that’s real” / But damn, why I feel faker than Snow on Tha Bluff? / Well maybe ’cause deep down I know I ain’t doing enough
だが、俺はあなたが思っているような人間ではないんだ。昨日、店の外でファンの男に会ったんだ。「ちょっと待てよ」と考えさせられるようなことを言われた。彼は俺に、「あなたのやってることに感謝してるよ」というようなことを言ってくれた。でも、俺が「Snow on Tha Bluff」以上に、自分が偽物であるかのように感じてしまった。なぜなら、心の中では、自分がまだ十分に尽くせていないと知っているからだ。