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ヒップホップとメンタルヘルス。メンタルヘルスのプロフェッショナルが米ヒップホップメディアにて睡眠障害の解消法を語る。

 

 

メンタルヘルスはヒップホップ曲において度々登場するトピックである。1982年にリリースされたGrandmaster Flash & The Furious Fiveの「The Message」から、Juice WRLDのような近年のヒップホップまで、多くのアーティストたちが自身が抱える問題を音楽として表現してきた。最近ではロジックが、SNSがいかに精神的に負担を与えるかを語っており、彼がラップ活動を引退した理由にもなっている。そのなかでも、アーティストはツアー中を含め、睡眠障害に陥る人も多く、薬物に頼ってしまう例も頻繁に語られている。

 

この度、そんなアーティストたちのために、米ヒップホップメディアのHipHopDXが、「BEAM」のYolo Akiliを招き、ヒップホップや2020年の不安障害、黒人女性を守る活動、瞑想の効果などについてを語った。「BEAM」とはBlack Emotional and Mental Health Collectiveの略で、弁護士やヨガ講師、セラピストなどが、今までメンタルヘルスについて公で語ることが難しいとされてきたブラック・コミュニティを支援するために集まった団体である。彼らのインタビューの中で語られた睡眠障害の対策/解消法が印象的だったため、そちらを紹介したい。

 

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インタビュアーの「2020年はたくさんのことが起こっていて、眠ることが難しいという人をたくさん見てきた。しっかり眠るためのテクニック、治療、リラックス方法はあるの?」という質問に対し、Yolo Akiliは以下のように答えている。

 

「例えば、携帯などの画面を見るスクリーンタイムを限定すること。スクリーンタイムが増えることで、不安障害も悪化する。いま、世界では私たち一人ではコントロールできない問題がたくさん起きているから。また、寝る前に15分ほど瞑想をすることも効果的だ。日記を書いたり、自分が考えていることを書いたりするのもいいだろう。私たちはそういう文章を書くワークショップもやっていて、効果があるとデータがある。」

 

自分だけではコントロールできない問題のみにフォーカスしすぎないように、スマートフォンなどの使用時間を減少させることを推奨したYolo Akili氏。他にも彼は、眠る前に10分から15分のメディテーションも推奨している。Yolo Akiliは日記を書くことも不安障害や睡眠障害に効果的であると話しており、「BEAM」ではそのアシストも行っているようだ。睡眠障害に悩まされている方は、自分に効果的な対策法を見つけるため、まずはYolo Akiliの提案する解消法などを試してみてもいいかもしれない。

 

最後にメンタルヘルスについて歌われた楽曲をいくつか紹介したい。

 

 

























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