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ヒップホップの生誕から47年。その止まらない精神を表した文章や映像を紹介。

 

 

ヒップホップという文化が誕生して47年が経った。1973年の8月11日に、DJ Kool Hercという18歳のジャマイカン・アメリカンがニューヨークのブロンクスにて、妹のCindy Campbellと共にパーティーを開いたことがヒップホップの始まりとなった。Kool Hercは当時、2枚のレコードを同時に使い、楽曲のブレイクの部分を繋ぎ続けるという誰も見たことがないDJのスタイルを披露したのである。彼からそのスタイルを学んだGrandmaster Flashなどがヒップホップを広め、今では世界で最も広まっているジャンルとなった。

 

そんな記念すべき日を祝うために、ヒップホップの歴史を知ることができるドキュメンタリーやインタビューなどを紹介していきたい。

 

関連記事: 【グレイテスト・オブ・オールタイム】ヒップホップで用いられる「G.O.A.T.」という言葉の歴史。伝説のバスケプレイヤーやモハメド・アリとの関係も

 

3年前の8月11日にGoogleがヒップホップの生誕を祝う企画を実施したのを覚えている人もいるかもしれない。そちらの企画のなかで、元Def Jamの代表のLyor Cohenはこのように語っていた

 

ヒップホップは手に届くものだった。多くのリソースを持っていない、努力家の子供たちはターンテーブルを強い表現力をもった楽器に変えることができたんだ。DJ Kool Herc、DJ Hollywood、Grandmaster Flashのような人たちの活動が、NYの5つの地区とその外に音楽/アート/ダンスのカルチャーを与えた。

 

初期ヒップホップはバイオレンスやドラッグカルチャーに立ち向かったものでもあった。私の大切な友人であり、最初のクライアントのKurtis Blowがこのようにいっていた。「通りの片方では、大きな建物が燃え落ちていた…その反対側では子供たちが【Hope(希望)と舞い上がる。Dope(ドラッグ)と堕ちる】というグラフィティメッセージを掲げていた。」ネガティブを跳ね返すメッセージがコミュニティを団結させた。

 

ヒップホップは創設者たちが考えていた効果を発揮した。それが意図的であったとしても、違ったとしても。この区切られた世界のどこからでも手が届き、誰もが共感できるカルチャーと居場所を、音楽の最前線に提供したんだ。その精神で、何十億もの人のたちにこの合言葉を伝えたい。「Yes, yes Y’all! And it WON’T Stop」この精神は今後も止まらない。

Via Playatuner

 

このように素晴らしい文章を綴り、ヒップホップが与えてきたポジティブな影響についてを語ったLyor Cohen。「この区切られた世界の誰もが共感できるカルチャー」という言葉の通り、生誕から47年が経った今でも、ヒップホップの精神は根付いていると言えるだろう。そんなヒップホップの歴史をさらに知るため、2つの映像を最後に紹介したい。

 

・Pass The Mic: Volume Two

 





こちらのDJ Cassidyの動画はヒップホップのパイオニアたちが次々と登場し、ヒット曲のヴァースを披露していくという豪華なものとなっている。LL Cool J、Rakim、MC Shan, MC Serch、MC Lyte、Salt-n-Pepa、Big Daddy Kaneなどが出演しているため、ヒップホップのパイオニアたちや、彼らのポジティブな精神を追いたい人にはオススメだ。

 

 

 

・Hip Hop Evolution

 





こちらのNETFLIXドキュメンタリー作品はシーズン4まで公開されている。ニューヨークのブロンクスでヒップホップが生まれた時代から、90年代の西海岸/東海岸のビーフなど、重要な場面がまとめられているため要チェックである。

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