Thumbnail By Joella Marano – Jay-Z, CC BY-SA 3.0,
エンターテイメントの分野以外にも、ブランド、飲食、教育など、さまざまな分野で起業家として成功を収めたJay-Z。社会や地域にも貢献してきた彼から学べることは非常に多く、そんなJay-Zの名言集をEvan CarmichaelというYouTuberがまとめているため、今回はそちらの名言を紹介したい。
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① 自分が好きなことに関わろう
「俺からのアドバイスは、ただ自分に忠実でいようということだ。たとえば俺が関わっていることのほとんどは、クリエイティブでいることの延長線だ。自分が一体誰なのかということで、ヒップホップでは自分の心構えや、何を表現したいのか、どのような服を着るのかが大事になる。だから自分が好きなことに関わって、自分の基準となる価値観を持とう。誠実さを持ち、自分がやっていることの本質を探ってみよう。」
② 自分らしくあれ
Jay-Zは「その瞬間の流行りにとらわれない鍛錬や芯が必要である」と語っている。そのときにホットな、流行りのサウンドや手法などが入れ替わるなかで、そのような瞬間的なものにとりあえず乗っかってしまうことで、自分らしさが欠けてしまうとJay-zは考えているようだ。「自分における真実を見つけ、表現することで、それ自体に共感する人たちが世界にたくさんいる。そうやって私自身が芯からやっていることを認めてくれるんだ。今ホットなことをやっているからではなく、それが俺の正真正銘の感情だからだ。」
③ インスピレーションになるものを探す
私は人生や、さまざまな物事からインスパイアされるんだ。今あなたが何か言ってくれたら、それにインスパイアされて曲を書くことができるかもしれない。あるいは何かが起きるかもしれない。俺の楽曲「Most Kingz」はバスキアの絵にインスパイアされたんだ。下の方に書いてある「ほとんどの若い王は首を切られる」という文字を見て、パワフルだと思った。声明そのものが楽曲にふさわしい。
④ 人生において重要なのはバランス
金銭的に裕福になることで自由を得る人もいれば、金そのものに縛られて自由を失う人もいると語るJay-Z。人生において重要なのはバランスであり、働く時間や自分が幸せを感じることの両立が出来なければ、どちらかのバランスが崩れるとJay-Zは説明した。
⑤ 諦めるな
「始めたばかりの頃は、全てのレーベルから拒否された。私たちがやったなかで、最も素晴らしかったことは、諦めなかったことだ。自分たちでCDを売り、自分たちで人気を得た。そうしたらレコード会社側から私たちに寄ってくるようになった。今では私たちは自分の会社のオーナーシップを持っているし、それが最も素晴らしいことだ。」
⑥ 他とは違うことをする
「たとえば昔はA Tribe Called Quest、Ice Cube、Public Enemyなどがいて、Digital Undergroundのような者たちもいた。それぞれが違うことをしていて、私はそれぞれのアルバムを持っていた。それぞれ違ったアプローチやサウンドをしていたんだ。違うけど、それぞれが素晴らしい音楽であるということに変わりはない。
オートチューンがダメと言いたいのではない。オートチューンを使ってる曲で好きなものもある。だがみんなが同じことをして、まったく同じ曲を作ると、もうそれはT-Painで聞いたよという気持ちになってしまう。T-Painの曲は好きだ。他のアーティストたちが作った同じよう曲を100個も聞きたくないだけだ。」
⑦ 自分の天才的な才能を信じる
若い頃、俺の初めてのデモを叔父に聞かせたんだ。俺はすごく嬉しくて、デモを気に入ってた。しかし、叔父が最初に言ったのは「その調子だ、頑張れよ」ということではなかった。彼は「お前がLL Cool Jのようになることは絶対にないよ」と言った。彼が俺を愛しているのは知ってるし、もう許してるけど、きっと過去に、彼の身にも同じようなことが起きたんだと思う。彼が追いかけていた夢が上手くいかなかったから、その悔しさを俺にぶつけたのかもしれない。だが誰になんと言われようと、自分の才能を信じるんだ。他の不安や、自信のなさを、決して自分にぶつけさせてはいけない。
⑧ 直観や本能に従う
「私はまともにビジネススクールに通ったわけでもなければ、レコードビジネスのマニュアルを読んだわけでもない。自分の直観や本能に従ったんだ。」
⑨ 他とコラボをする
「私はコラボレーションをするのが好きだ。自分も相手も同じようにベストを尽くす。それはお互いが何かを奪い合っているわけではない。お互いのベストを持ちあって、ミックスをする。そして何が起きるかを見てみるんだ。創作のその部分がすごく好きだ。私は一部の人が引くような音楽ジャンルが本当にあるとは思っていなくて。良い音楽とそうじゃない音楽があるとだけだと信じている。それらの要素を一つの部屋に入れて、何が起きるかを見てみようということだ。何が起きたとしても、素晴らしい音楽を作ろう。」
⑩ メンターと地域還元
自分たちのネイバーフッドにて教育が重要視されていないと思ったJay-Zは、「Shawn Carter Scholarship」という奨学金制度を始めた。同時に彼は、「成功を収めて戻ってくることができる」と示したかったようだ。「私が育った場所で成功を収めた人たちは、二度とその地には戻ってこなかった。だからそこの子供たちは、彼らがどのように成功したのかがわからないんだ。メンタリングプログラムがなかった。だから私は、教育が答えであると思ったんだ。」