1955年、Emmett Till（エメット・ティル）という14歳の黒人の少年が二人の白人男性にリンチされ亡くなるという事件があった。犯人の一人であるRoy Bryant（ロイ・ブライアント）という男性は「エメット・ティルが妻に口笛を吹いた」という理由で夜中にエメット・ティル少年を納屋に連れ込み、目玉をえぐるなどした後に、頭を銃で撃ち殺害して、川に捨てており、犯人の男性二人は後ほど罪を認めているが、裁判で無罪となっている。エメット・ティルの母Mamie（メイミー）は、事件の残虐性を世の中に伝え、正当な判決を求めるため、棺桶を開いたまま葬儀を行った。その結果、事件は世界に知れ渡り、この事件は公民権運動をより前進させるものとなった。
そんなエメット・ティルと母親メイミーについてのドキュメンタリーシリーズ、「Women of the Movement」を制作するとABCが発表した。
関連記事: ニーナ・シモンの楽曲から彼女の人生を追う動画を紹介。後世に多大な影響を与えた公民権活動家としても知られるアーティスト
「Women of the Movement」のプロダクションチームには、Jay-ZやWill Smithが参加している他、Marissa Jo Cerarがライターを務めている。Cerarは以下のように語っている。
「このプロジェクトをテレビ番組にすることができて感激しています。残念なことに今でも起こっていることで、エメット・ティルが誰だったのかを視聴者が学んでくれることが私の願いです。」
ドキュメンタリーシリーズは2021年から公開される予定である。また、エメット・ティル事件について知らない方は是非調べていただきたい。
