Thumbnail: By Sven Mandel
「人生最期に聞きたい曲」について考えたことがあるだろうか。ジャーナリストのMike Ayers氏が執筆した本「One Last Song」では、彼は「人生の最期に聞きたい曲は?」という質問を様々なアーティストに投げかけており、多くのアーティストの意見を読むことができる。そのなかで、OutKast(アウトキャスト)のAndré 3000(アンドレ・3000)が選んだ楽曲についてRolling Stone誌が引用していたため、そちらを紹介したい。
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アンドレが選んだ楽曲はPrince(プリンス)のヒット曲「Kiss」が収録されていることでも有名な1986年のアルバム「Parade」の最後の曲「Sometimes It Snows in April」であった。彼は楽曲への想いを以下のように語っている。
私は悲観主義者だ。いつも最悪の事態を考えている。いつも何らかの形で死について考えている。ここ数年で私は両親と義理の父親を亡くした。少しだけ葬儀疲れが続いている。これが現実だ。年をとるに連れて、より多くの葬儀を行うことになる。今45歳でこの答えを得て、私は今まで考える必要がなかったことについて考えなければいけなくなった。私は大人になる予定なんてなかったんだ。時々、周りを見て「くそ、大人にならないといけないんだな…!」と思うことがあった。
若い頃、プリンスの「Sometimes It Snows in April」を聞いた。私の言いたいことをまとめてくれた曲だった。通常であれば、老衰死や病死じゃない限りは、人の死は奇妙な形で起きる。私の両親は二人とも若くして亡くなった。予期していなかったし、突然いなくなってしまった。「Sometimes It Snows in April」のリリックも、4月に降った季節外れの雪についてだ。予期していなかった時に、何か重要なことが起きたということだろう。そんな感じで、曲のムードがいつもピッタリとハマるんだ。当時はプリンスが何を言ってるのかは理解していなかったけど、彼が人生について語っているように感じた。
「Sometimes It Snows in April」は以下のリンクからチェック。