NEWS

カニエ・ウェストの「Through the Wire」でサンプリングされたチャカ・カーンが語る。「曲を台無しにされた気がした」

 

 

Kanye West(カニエ・ウェスト)のデビューアルバム「The College Dropout」に収録されているシングル曲「Through the Wire」。こちらのChaka Khan(チャカ・カーン)の「Through the Fire」をサンプリングした同曲は2005年のグラミー賞で最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス賞にノミネートされており、2004年のSource Hip Hop Awardsではビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞したカニエのブレイクアウト・シングルとして知られている。そんな人気曲であるが、チャカ・カーン本人は同曲をあまり良く思っていないらしく、彼女がVlad TVにて語った内容を紹介したい。

 

関連記事: 【2000年代ヒップホップ】当時流行っていた音楽スタイルやファッションを振り返る。オーバーサイズ、R&Bスターとのデュエット、チップマンクソウルやなど

 

「Through the Wire」について「どのようなことがきっかけでサンプリングを許可したのか?」と質問を受けたチャカ・カーンは以下のように答えている。

 

私の息子が、当時カニエと仲が良かった。その頃にカニエが交通事故を起こして、治療のために口にワイヤーを縫い付けた状態であるということや、「Through the Fire」を入院中に何度も聞いていたという話を私の息子が教えてくれた。心温まる話だった。素敵だし、彼は何が欲しいの?と私は聞いたの(笑)そしたら彼は「Through the Fire」を曲に使いたいと答えた。「あなたシンガーなの?」と聞いたら、「いや違うよ、サビだけ使いたいんだ」と言われた。当時はラッパーが楽曲からサビを丸ごとサンプリングするという使い方も珍しかったし、私が歌ってるんだから曲を台無しにするようなことは出来ないだろうと思った。それでも彼は、曲を台無しにする方法を見つけたってこと(笑)

 

原曲のピッチを高く上げるという、当時は珍しかったチップマンク・ソウルのスタイルについて、チャカ・カーン本人は良く思えなかったようだ。彼女は「侮辱されたと感じた。以上。」と続けている。チャカ・カーンは以前もLive With Andy Cohenに出演した際に「Through the Wire」について語っており、彼女は「私の声がめちゃくちゃ早送りされて高い声になってて、ショックだった。ショックというか、アホらしいと思った(笑)」話していた

 

カニエ・ウェストの「Through the Wire」と、チャカ・カーンの「Through the Fire」は以下のリンクからストリーミングできる。

 


Shares

RELATED POSTS

VIEW MORE