故Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)が掲げていたスローガン「The Marathon Continues」。自身のレーンでフォーカスをし続けることの大切さを教えてくれたこのスローガンであるが、こちらの商標をめぐり、ニプシーの兄であり、ニプシー・エステートの管財人、そしてThe Marathon Storeの共同創業者であるSamuel Asghedom(通称:Blacc Sam)がCrips LLC.を訴えたと報道された。
関連記事: Nipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)のスローガン「The Marathon Continues」を商標登録しようとしたギャングが、ニプシーの家族に謝罪
Crips LLC.はニプシーが所属していたギャングであるCrips(クリップス)の会社であり、彼らは以前もニプシーのスローガンを商標登録しようとしていた。ニプシーの兄であるBlacc Samは同スローガンについて「ニプシーがしていたチャリティ活動を続けるために使用されるべきである」と主張していた。
「The Marathon Continues」はニプシーが2011年にリリースしたミックステープのタイトルでもあり、彼は自身が設立したファッションライン/ストアであるMarathon Clothingのスローガンとしてこちらのフレーズを使用してきた。Billboardの報道によると、Crips LLC.が2019年にスローガンの商標登録申請をしたことが訴訟のきっかけとなったようだ。Blacc Samは「スローガンが非合法的に使用された商品などをすべて破棄し、混乱を招いたことの払拭をするように」と、裁判所がCrips LLC.に命じることを求めている。
エステートの弁護士であるJames A. Bryant氏は以下のように話している。
「ニプシーが亡くなってから、ロサンゼルスの町、そして世界中のファンが彼の死を悲しみ、愛と尊敬を持って彼の思い出を称えた。それにも関わらず、私利私欲のために彼のレガシーを汚し、彼の死で利益を得ようとしている人たちがいる。死者を餌にする者たちからニプシーのレガシーを守るためなら、彼の家族とエステートは力の限りすべてを尽くすつもりである。」