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ケンドリック・ラマーが語る「ワック」なアーティストとは?「それがラップゲームの水準を下げるんだ」

 

 

アーティストはどのような基準で「ワック」と呼ばれるのか、その定義を考えたことはあるだろうか?例えばDr. Dre(ドクター・ドレー)は「ワックだと思うプロデューサーやアーティスト」について「アルバム全曲を、全てサンプリングのみで作るプロデューサーやアーティストは、ワックだと思う」と1999年のインタビューで語っていた。もちろんその定義は人によって異なるはずだが、今回はKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)が語る「ワック」なアーティストについての考えを紹介したい。

 

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ローリングストーン誌のインタビューでケンドリック・ラマーは以下のように語っている。(和訳はPlayatunerから引用)

 

ワックアーティストは、他人の音を自分の承認欲求のために使う人のことだ。「自分の声」を使うことを恐れて、他人の成功を追いかけるが、自分が持っているものから逃げる人。それがラップゲームの水準を下げるんだ。皆がケンドリック・ラマーになるわけではない。俺みたいにラップしろって言ってるわけではない。単に「自分であれ」って言っているんだ。単純なことだ。

 

彼は以下のように続けている。

 

他人の売上枚数やスタイルが気になりすぎて、多くの素晴らしいアーティストたちが堕ちていったり、クリエイティビティを抑制するのを見てきた。結果的にそれはリスナーを抑制することに繋がるんだ。最終的には、これは俺らのためのものではない。朝起きて仕事に行きたくないと思って毎日働いている人たちのためなんだ。

 

自分以外の音を承認欲求のために使い、自分の声を使用することを恐れるアーティストが「ワック」であると語ったケンドリック。彼はゴーストライターを雇うことについても以下のように語っている。

 

実際どの分野に自分を入れているかによるかな。俺は自分を「ベストラッパー」と呼んでいる。もし自分でラップを書いていないのであれば、自分をベストラッパーとは呼べない。もし自分が違うタイプのアーティストで、ベストラッパーになるためのアートに興味がないのであれば、それはそれでいいと思う。素晴らしい音楽を作っていれば。でもベストラッパーというタイトルは、そこにはない。

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