Chance The Rapper（チャンス・ザ・ラッパー）が、元マネージャーのPatrick Corcoran（パトリック・コーコラン）氏から訴えられたと報道された。
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チャンス・ザ・ラッパーといえば、インディペンデントな活動が注目されてきた若手ラッパーである。ストリーミング配信のみでグラミー賞を勝ち取ったことが話題になったが、この時も彼はメジャーレーベルに所属していなかった。そんなチャンス・ザ・ラッパーのインディペンデント・キャリアにおける立役者となったのが、マネージャーを務めてきたパトリック・コーコラン氏である。
Apple Musicとの交渉やグッズ戦略などでも、チャンスのキャリアに貢献してきた敏腕マネージャー・パトリック氏であるが、2020年の4月にチャンスによってマネージャーというポジションを辞めさせられたようだ。代わりにチャンスは、兄弟と父親のTaylor BennettとKen Bennett氏をマネージャーとして雇い、パトリック・コーコラン氏はその不当な扱いを訴えている。
パトリック・コーコラン氏は2013年に、チャンス・ザ・ラッパーの収入の15%を分配するという口頭契約でマネージャーに就任した。Chance The Rapper LLC、Cool Pop Merch LLC、そしてCTR Touringなどの売り上げから分配されるはずであった約250万ドルが未払いであると主張している。
またコーコラン氏はチャンス・ザ・ラッパーが2019年にリリースしたデビューアルバム「The Big Day」に関しても「マネージャーとしてのアドバイスを無視されただけではなく、チャンスは音楽業界の経験が全くない父親からのアドバイスばかり従っていた」と語っており、「フリースタイルを主に急いで制作された、クオリティの低い作品の失敗の責任を押し付けられた」と、アルバムの失敗の責任を自身に押し付けられたと明かしている。
インディペンデントでの活躍における重要人物であったマネージャーと仲違いしたチャンス・ザ・ラッパー。彼の法務担当からは以下の声明が出ている。
「コーコラン氏は、未払いがあるとして訴訟を起こしました。しかし実際のところ、コーコラン氏は彼が法的に権利を有する分は全て支払われています。主張の大部分は利己的で、でっち上げられた疑いであり、明らかに注目を得ることなどを目的としている主張です。これらの疑いには法的根拠がありません。」
