先日、MF DOOM(エム・エフ・ドゥーム)が2020年の10月31日に亡くなっていたという報道があった。ヒップホップの悪役キャラとして知られるレジェンドの訃報に多くのアーティストたちが追悼のメッセージをSNSなどで公開していた。そんななか、彼が所属していた「Stones Throw Records」の創設者Peanut Butter Wolf(ピーナッツ・バター・ウルフ)が「Madvillainy」の続編についての新たな情報を明かした。
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Pete RosenbergとCipha Soundsのポッドキャスト「Juan Ep is Dead」に出演したPeanut Butter Wolfは、以下のように語っている。彼は、Madlib(マッドリブ)とMF DOOMによるヒップホップデュオMadvillainのデビューアルバム「Madvillainy」の続編をリリースする許可を遺族から得たと明かしている。
ドゥームはいつも俺に、「85%完成している、85%完成しているんだ」と言っていた。魔法的な数字だよな。
Peanut Butter Wolfは生前のMF DOOMを振り返り、2009年に「Madvillainy」の続編に収録するトラックを11曲分受け取ったと明かしている。しかしMF DOOMはまだアルバムをリリースする段階ではないと考えていたようで、他にも残り数曲が完成するまでは公開を先送りにしていたようだ。
少しだけフラストレーションを感じたけど、「その時が来るだろう。」と思うことにしたんだ。クリエイティビティを強制するような人にはなりたくなかった。
他にもPeanut Butter Wolfは「このトラックたちをどうすればいいかわからないよ。」と胸の内を明かしているが、リリース予定の詳細などは語られなかった。