先日、Lil Baby(リル・ベイビー)の「My Turn」が、2020年で最も売れたアルバムになったと発表があった。楽曲「The Bigger Picture」も時代の声を表現した名曲として評価されており、今最もホットなアーティストと言っても過言ではない。ラッパーとして活動する前はドラッグディーラーとして生計を立てていた彼であるが、音楽活動でそこまでビッグになれると思っていなかったと以前語っていた。そんな彼の意識を変えた重要人物は複数いるが、そのなかの一人がYoung Thug(ヤング・サグ)だった。
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音楽活動をはじめた当初、ドラッグディーラーとしての収入があったため、売上がなかなか入ってこないアーティスト活動にフラストレーションを感じていたLil Baby。彼自身そこまで自分の才能を信じていたわけではなく、NMEのインタビューにて、自分自身よりヤング・サグのほうがLil Babyというアーティストの才能を信じていたと明かしている。
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フッドにいて、ヤング・サグが「この辺で何してんだ?」と聞いてきたんだ。俺はディーラーをやっていたから、「何をやってるかわかってるだろ?」と返答した。そこでヤング・サグは「その仕事で今日いくら金を稼ぐつもりなんだ?」と聞いてきた。俺は7,000ドルか10,000ドルを稼ぐつもりだった。それを聞いたヤング・サグは「今日お前が稼ぐつもりだった金をあげるから、スタジオにいけよ」と言って、金をくれたんだ。
はじめた当初から自身の才能を信じるラッパーも多いが、Lil Babyは、「ビッグなラッパーになりたいとは思っていたが、実際ここまでのヴィジョンは見えてなかった」と答えている。ヤング・サグの成功と、助言がいかにLil Babyのキャリアにおいて重要なものだったかがわかる。