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Futureが語った音楽キャリアを長続きさせる方法。彼にとって「クラシック」とは?

 

 

現代におけるトラップの潮流を作ったパイオニアの一人と言っても過言ではないアトランタのラッパーFuture(フューチャー)。OutKast(アウトキャスト)やGoodie Mobを輩出したダンジョン・ファミリーのメンバーとして音楽活動を開始し、今ではリリースした作品は常に大ヒットとなる人気ラッパーである。以前彼が「ヒットの秘訣」について語ったインタビューを紹介したが、この度は2017年に彼がHighsnobietyにて語った内容を紹介したい。

 

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こちらのインタビューでは、彼は人々が好きになるテンポを意識しながらも「自分」であり続けることの重要性を語っている。

 

和訳Via Playatuner

 

Future:俺は常に音楽を作っているんだ。それが鍵だ。音楽はたった三ヶ月で変わる。だからもしヨーロッパに三ヶ月滞在して、アメリカに帰ってきたとしてもその期間で「音楽」というものはガラッと変わる。だから常にアンテナ張り続けているんだ。最終的には人々が気に入るテンポとかもあるから、その良さを理解しつつ、自分でいることが重要だ。

自分でいることが最も重要だな。例えばやりたいことをやっていて、それが上手くいかないから辞めたとする。そしてもし別の人がそれをやりはじめて成功したら、ムカつくと思うんだよね。「全員」になろうとする人はいるけど、最もキャリアが長続きするのは「他の10人」になろうと努力をするやつじゃなくて、「自分」であり続けることができるやつだ。

 

 

➖ あなたの音楽が理解されなかったり、人々に勘違いされているな、と感じるときはありますか?

Future:あるね。というか、理解されないのが正解なんだよ。俺は人々が思ってるよりスマートだから。結局10年後〜20年後にならないと、俺のほうがスマートだったって皆は気がつかないだろう。10年後とかにも聞かれる音楽だから、そこでやっと「あぁ彼が言ってたことをやっと理解できた」って感じるはずだ。

その「ロンジェヴィティ(長続きすること)」が音楽を「クラシック」にするものなんだ。もし聞いた初日で全てのことを理解できたら、それは「クラシック」ではない。20年経ったとしても、共感できるものがクラシックなんだ。俺が5年前にリリースした「Pluto」で言ったことを、今やっと理解する人もいる。理解されるのに時間がかかるのことは、悪いことではない。

 

 

「音楽が今理解されない」ということは、クラシックへの第一歩と語ったFuture。先駆者として新しいことをやる重要性を知ることができるインタビューであった。「まだ理解されないかもしれない」というリスク取り、先駆者となったアーティストから学ぶことは多い。Futureという名の通り、彼は未来を見据えていた。

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