2021年4月9日に亡くなったDMX。多くのヒップホップアーティストなどが追悼コメントを寄せており、HIP HOP DNAではスヌープ・ドッグやスウィズ・ビーツが生前のDMXについて語った内容を紹介した。今回は、Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)のRZAがDMXについて語った内容を紹介したい。
【関連記事】スヌープ・ドッグが語るDMXとの出会い。「Get At Me Dogが生まれた日だった」
Apple MusicによるEbroのインタビューで、RZAは以下のように語っている。
俺が初めてDMXの音楽を聞いたのは、ラジオで「Where my dogs at?」というリリックが流れた時だった。HOT97から流れて、ニューヨークを突き抜けていたよ。本物の男がマイクに声を乗せているとすぐにわかった。
初めてDMXの音楽を聞いた瞬間を振り返ったRZA。彼は以下のように続けており、ウータン・クランの元メンバーである故Ol’ Dirty BastardとDMXのリアルさを比較した。
アーティスト同士を比べるのは好きではないが、リアルさや「生」であるという点で比較するなら、俺はODBをDMXと比較しなければならない。リアルだったんだ。作られたものではなかった。DMXと会う機会があったときに、彼の精神、純粋さがただただピュアだったことを感じた。俺は彼の、混じりけのない澄んださまを考えるだけで、ただただワクワクしたんだ。