アルバム「Tha Carter V」に収録されている楽曲「Let It All Work Out」や、Solangeの「Mad」などで、自ら命を断とうとした過去についてラップしてきたLil Wayne（リル・ウェイン）。インタビューなどでも、その出来事について胸の内を明かしてきたそんな彼が、メンタルヘルスについて語った内容を紹介したい。
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Emmanuel Achoの番組「Uncomfortable Conversations」に出演したリル・ウェインは、12歳のときに自ら命を断とうとした経験について語っている。週に数回ほど半日登校の日があった小学校に通っていたリル・ウェイン。彼はラップ活動に反対していた母親に内緒でラップをするために、半日登校が週に一回だけだと母親に嘘をついていた。しかし母親はその嘘に気がつき、ある日リル・ウェインは叔母から「あなたが嘘ついてるって母親は気づいてるよ。ラップの本とか色々捨てられちゃうよ」と伝えられたのである。
それが積み重なった。電話を切った俺は、思考が散らばっていた。その中心にあったのは、「じゃあ見せてやるからな」という考えだった。
真剣な顔で語るリル・ウェイン。「何を見せようと思ったの？」と質問をしたEmmanuel Achoに、彼は以下のように答えている。
俺は警察に電話をしたんだ。母が銃をどこに置いてるかは知ってた。寝室にあったんだ。だから寝室に行って、銃を取った。鏡を見て、銃を頭に突きつけるようなことをした。もちろん俺は怖くて、「ヤバイ、ダメだ」と思って銃を頭から離した。鏡越しに、リビングのテレビでビギーの「One More Chance」が流れているのをただ眺めていた。自分の怒りを再燃させる必要があると考え始めたんだけど、その必要はないと気づいたんだ。俺はそれが怖かった。自分のメンタルヘルスに問題があると気づいたのは、実際に引き金を引いた時だった。
実際に引き金を引き、自分の胸を撃った経験について語ったリル・ウェイン。彼は、12歳の当時と比べて現在のメンタルヘルスについて以下のように続けている。
「今はすごく幸せだよ。それは単純なことで、俺は今、自分の愛していることを出来ているからだ。生産的で、音楽を世の中に公開できて、俺の音楽を世に出す手助けをしてくれる人もいる。それが好きで、それが俺なんだ。」
