同じ日に新アルバムをリリースしたDJ Khaled(DJキャレド)とTyler the Creator(タイラー・ザ・クリエイター)。どちらも今年の目玉作品であったのもあり、ヒップホップ業界全体が両者のセールス枚数に注目していた。
Billboard 200によると、タイラーの新作「IGOR」が165,000枚相当の売上を記録し1位を獲得した。DJキャレドの「Father of Asahd」は136,000枚相当の売上を記録し、2位にランクインした。
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DJキャレドもタイラーも、新アルバムの宣伝として関連グッズを販売している。タイラーはIGORのシャツ、ステッカー、更には「IGORに一票を」と書かれた立て看板も販売した。一方キャレドはエナジーサプリや、エナジードリンクを販売。ニューヨーク・タイムズ紙によると、タイラーのグッズの品揃えが彼のアルバムセールスに影響した可能性も示している。
DJキャレドがチャートでNo.1を獲得することは度々あったものの、タイラーは初めてとなる。前作「Flower Boy」は、ラナ・デル・レイのアルバムに僅差で及ばず2位となっており、2015年にリリースした「Cherry Bomb」は4位であった。自らプロデュース/アレンジを一人で行ったアルバムが1位を獲得したのは、ソロで活動しているラッパーとしてはタイラーが初めてである。
想像以上の反応に驚いたタイラー。ツイッターでは涙を流していた。
— Tyler, The Creator (@tylerthecreator) 2019年5月27日
今週のBillboardでは、3位にBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)の「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」、4位にKhalid(キャリド)の「Free Spirit」がランクインしている。