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タイラー・ザ・クリエイターが『世界観』を作る方法について語る アイディアから生まれる世界とは?

 

 

2021年の6月にリリースした新アルバム「CALL ME IF YOU GET LOST」がBillboard 200で1位を獲得し、第64回グラミー賞でも最優秀ラップ・アルバム賞にノミネートされたTyler, The Creator(タイラー・ザ・クリエイター)。自身のブランド「GOLF le FLEUR*」のフレグランスを発売したり、コンバースとコラボをしたり、様々な分野でビジネスを営んでいる彼であるが、どのようにして様々なアイディアを実現させているのだろう?

 

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Converse x Golf Wang Chuck 70 Pythonを発表し、コンバースのトークシリーズに出演したタイラー・ザ・クリエイター。彼は参加者からの「様々なアイディアが常に思い浮かぶなかで、どのようにしてスタートしていますか?どのようにして整理してナビゲートしていますか?」という質問にこのように答えている。

 

 

言っていることはわかるよ。俺は何回も、意味わからないアホなアイディアをマネージャーに相談している。そのアイディアが急激に何個も出てくる感覚はわかる。10個アイディアがあって、全部やりたいんだけど、どれにフォーカスするべきなんだろう?ってなる。

 

でも俺がとても恵まれているのが、全てのアイディアが結果的に音楽と繋がるということだ。「フワフワの帽子を作って夏にずっと被りたい」とか「バックパックじゃなくてトランクスを作りたい」とか「車のコレクションを全部パステルカラーにしたい」とか「もっとハードなラップをしたい」とか。「こういう映像を作りたい」とかもそうだけど、全てのアイディアが結局一つの作品に集約される。今考えると、非常にラッキーだ。

 

映像を作ることにフォーカスできるし、服を作ることにフォーカスしたら、その服は映像で使われる。そしてその服はラップしている内容とマッチしていて、曲のなかでアクセサリーについてラップしているから、アクセサリーも作ったりする。そしてそのアクセサリーは車に飾り、その車は映像と合うから、MVなどに登場する。そのように、自分から出てくる様々なアイディアは、結果的に全て一つのものになる。

 

その結果がなんだかわかるか?それが『世界観』だ。自分の世界ができるんだ。だから、10個のアイディアがあるとしたら、もしかしたらそのうちの7個は、自分の世界観のフレームのなかに存在するものかもしれない。でもズームインして考えていると、そのフレームに気がつけないんだ。だから少しズームアウトし、一歩下がって考えてみる必要がある。そしたら10個のなかから、今やるべきことを選べるかもしれない。「この3つは来年やろう。でもこの7個が同じ世界に存在することに気がつかなかった…!」と思えるかもしれない。だから、「やりたいことが多すぎる…」って思わなくてもいいときもある。全部できるよ。

 





 

自身の様々なアイディアは、全て「作品」という形で収束すると語ったタイラー・ザ・クリエイター。その作品の周りに生まれるアイディアをつなげ合わせたとき、自分の『世界』というものが出来上がる。タイラー・ザ・クリエイターは、『IGOR』を制作するときも、ノートブックに『IGOR』の設定や、見た目も細かく書き出していたようで、そのアイディアが収束し『IGOR』の「世界観」になったと言えるだろう。

 

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(画像=Call Me If You Get Lost)
(Source)
https://youtu.be/eAQUeUzcbNY

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