「Nine Trey Gangster Bloods」についての裁判に重要証人として出廷したTekashi 6ix9ine(テカシ・シックスナイン)。ギャングの内情と、所属していた頃の出来事について証言するだけではなく、Cardi BやJim JonesをBloodと呼ばれるギャングの一員だとも証言しており、ヒップホップ界で更に悪名を轟かせることとなった。
そんなテカシだが、彼にとっての次のステップは証人保護プログラムに入ることだと、ニューヨーク・タイムズが報道している。元F.B.I.であるJay Kramer氏は、その場合、テカシは髪色を落ち着かせ、人混みに馴染む努力をすれば誰も気にかけないだろうと語っている。
「色んな人と繋がっていて、SNSに対して貪欲な世の中でも、(テカシが)髪を切って普通の服を着れば、誰も彼のことを知らないし、気にも留めない場所が世の中には存在する。」
同記事は、テカシの顔面のタトゥーを取り除くための費用を政府が負担することはないであろうとも記しているため、タトゥーが消えるかどうかは不明である。
今年1月には、問われた9つの罪状を全て認めているテカシ。彼は、2018年11月に逮捕されたその翌日、警察に協力することを決断したとも証言している。
通常、ニューヨーク州ブルックリン在住である場合、最低47年間の懲役判決が下されるものの、検察側はテカシの協力の元、減刑すると今年の上旬に発表した。このため、テカシに関しては、現在処されている懲役以上は課されない可能性も十分にある。
証人として様々なことを密告したことにより、スヌープ・ドッグなどのベテランMCから「Snitch9ine」などとも呼ばれているテカシ。一時は彼を「息子」と呼んでいた50 Centも、インスタグラムで彼をネタにしており、ヒップホップ界からは厳しい扱いを受けている。
裁判は今週も引き続き行われる予定である。