先月リリースした新アルバム「CALL ME IF YOU GET LOST」が高い評価を受けており、Billboard 200の1位にもチャートインしたTyler, the Creator(タイラー・ザ・クリエイター)。前作「IGOR」は自身初のグラミー賞を受賞しておりベスト・ラップ・アルバムにも選ばれているが、彼はデビュー当時から斬新なスタイルの楽曲を制作してきたため、「アワードショーから受け入れられていない」と感じていた時期もあったようだ。タイラーがComplexのインタビューで語った内容を紹介したい。
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タイラーは以下のように語っている。
俺はBET Awardsでパフォーマンスをすることがめちゃくちゃ楽しみだったんだ。人に理解されるとは思っていないから。Lil Durk、Lil Baby、Styles Pから俺のパフォーマンスがどれだけ良かったかと言ってもらったことは俺にとって大きな意味がある。俺は自分の音楽のスタイルがあの場所で受け入れてもらうどころか、認めてもらえることすらないと思っていた。だから俺は嘲っていたんだ。オーディエンスから受け入れてもらえていないと俺は思っていたから、それは俺の防衛本能のようなものだった。だけど今年呼んでもらえて、俺は嬉しくて、魅了されたよ。すごく幸せだった。だから俺は、良いことも悪いこともやりたくなかった。みんながそれを好きか嫌いかに関わらず、「マジで今のなんだったの?」って言われるようなことをやりたかった。俺はそれを実現したと思うし、俺はあの場所で、最もハードな曲を披露しないといけないと思っていた。何故かって、BETはラップを俺に教えてくれたんだ。俺が知ってることをただ全て教えてくれた。だからBETのチームにシャウトアウトだ。彼らは素晴らしくて、偉大だ。
2021年のBET Awardsでパフォーマンスをしたことによって、心境が変化したと説明したタイラー。彼は今年のBET Awardsでは、新アルバム「CALL ME IF YOU GET LOST」の収録曲「LUMBERJACK」を披露している。ステージの上の全てが台風で吹き飛ばされる中、ラップをするタイラーのパフォーマンスは要チェックである。