新アルバムを同時期にリリースしたKanye West(カニエ・ウェスト)とDrake(ドレイク)。ドレイクのカニエに対するディスがきっかけで彼らのビーフは再熱しており、カニエがドレイクの地元トロントで「Donda」を大々的に宣伝したことも話題になっていた。カニエは「Life Of The Party」という、ドレイクをディスした楽曲を自身の新アルバム「Donda」に収録する予定だったが、楽曲に参加していたOutKastのAndré 3000(アンドレ・3000)がなぜ収録されなかったのかを語った。
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先日、SiriusXMの「Sound 42 Radio」にゲストDJとして出演したドレイクが「Life Of The Party」をオンエアしたこよりに、流出した同曲。そんなドレイクをディスした「Life Of The Party」には、ドレイクの憧れのラッパーであるアンドレ・3000がゲスト参加していた。アンドレは楽曲についてこのように語っている。
André 3000 has issued a statement on "Life Of The Party": pic.twitter.com/U8wtxU5mDM
— Photos Of Ye (@PhotosOfKanye) September 4, 2021
数週間前に、「Donda」に参加しないか、と誘われた。母へのトリビュート作品を作るというアイデアに賛同し、「Donda」のコンセプトを支援した。私たちはお互いに母親の喪失をシェアしており、2013年に亡くなった私の母をレファレンスしようと思った。クリーンなアルバムを制作するのは美しい選択だと思ったが、残念ながら、自分のヴァースをレコーディングした際にはドレイクをディスするプランがあるとは知らなかった。編集された「クリーン」なフォーマットでの私のヴァースが使えないということは、私にとって明らかだった。だから残念ながら、オリジナルのアルバムリリースから除外する選択をとった。私がリリックを書いた当初、トラックにはディスのヴァースはなく、より「Donda」へのトリビュートにフォーカスしていた。しかし、物事は起こるべくして起こる。このような形でリリースされたことも、愛する二人のアーティストが争っているのも残念だ。ドレイクの新アルバム「Certified Lover Boy」にも参加したいと思っていた。ただ私をインスパイアしてくれる人たちと仕事をしたいだけなんだ。願わくばケンドリック・ラマーのアルバムに参加できればと思うよ。Lil Baby、タイラー・ザ・クリエイター、Jay-Zとも仕事をしたい。私は全員をリスペクトしている。
本来は「Donda」はカニエの実の母、故Donda West氏に捧げるというテーマのプロジェクトであったが、そのような作品内でドレイクへのディスが追加されたことが理由に参加を辞退したと明かしたアンドレ。彼が自身の母とカニエに捧げたヴァースが、アルバムに収録されなかったことなど、アンドレ本人も残念に思っているようだ。しかし彼はケンドリック・ラマーやタイラー・ザ・クリエイターなともコラボをしたいと話しており、今後の活動にも期待が高まっている。