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スヌープ・ドッグがファンクレジェンドジョージ・クリントンの長いキャリアの秘訣を語る。「彼は次の世代を否定しなかった」

 

 

ジェームス・ブラウンに並び、ファンクというジャンルを作ったと言っても過言ではない伝説のミュージシャンGeorge Clinton(ジョージ・クリントン)。ParliamentやFunkadelic含むPファンクの総帥としてファンクの世界を世に広めた。Pファンクはヒップホップにも多大な影響を与えており、ヒップホップをやっている時点で彼らの影響はどこかしらで絶対に受けている。Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)は幼い頃からジョージ・クリントンを尊敬していたと語っており、彼が2015年にRolling Stoneのインタビューにて答えた内容を紹介したい。

 

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「俺が初めてジョージ・クリントンの音楽を聴いたのは、70年代で、Knee Deepとか、One Nation Under a Grooveとか、Aqua Boogieとかだった。Sir Nose(サー・ノーズ)を覚えてるよ。ポスターを持ってた。」

 

Sir NoseはParliamentのアルバム「Funkentelechy vs. the Placebo Syndrome」などに悪役として登場する人物で、「サブリミナル・セデューサー」を名乗っている。

 

「Sir Noseは泳ぐのが苦手だから水の上に立っているんだ。そのポスターが部屋にあった。かなり面白いと思ったけど、ドープだったんだ。子供だったしドープが、どういう意味か知らなかったけどな。面白いってことはわかってたし、聞いてて心地が良かったんだ。Sir NoseやDr. Funkensteinなどのオリジナルのファンクキャラクターを聴いて、俺も自分のオリジナルキャラクターを作るきっかけにもなった。」

 

音楽面以外においても、幼い頃からジョージ・クリントンの影響を受けてきたと語るスヌープ・ドッグ。彼は続けて以下のように語っている。

 

「PファンクのベーシストでもあるBootsy Collinsのように、ジョージ・クリントンは個人の能力やタレントが世に出る手助けをしてくれるんだ。俺も同じように彼から引き継いで、スタジオなどでリーダー/コンポーザーになることが出来るようになった。」

 

スヌープ・ドッグは、ジョージ・クリントンの影響力を同じく引き継いだと語った。

 

「ヒップホップが出てきて過去の音楽をサンプリングするようになった時でも、ジョージ・クリントンはヒップホップを目の敵と考えることはなかった。逆に彼は自身の音楽を快く使用させてくれた。なんなら、一緒に音楽制作をしてくれたんだ。居場所をくれた。ヒップホップ・コミュニティとの関係値が悪くなるベテランアーティストたちも多くいたし、そうやって消えていった人たちもいたけど、ジョージ・クリントンやジェームズ・ブラウンたちは、彼らの音楽を使う許可をくれた。次の世代を愛することにより、彼らは永遠となった。お前らはお前らのやるべきことをやるんだって言ってくれた。俺は彼のことを一生愛すよ」

 

新たな世代を拒絶するどころか、自分のクリエイティビティを提供し、共に音楽を作ることにしたジョージ・クリントン。彼はそのようにして、Pファンク後も何度もメインストリームにて復活をしているのだ。彼のキャリアが半世紀に渡り、続いている理由がうかがえるインタビューである。

 

 


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