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Ice-TとLL Cool Jが暴動とプロテストの違いなどについて語る。「乗じた破壊行為はメッセージを薄めてしまう」

 

 

George Floyd氏など、多くのアフリカ系アメリカ人が警察によって不当に殺害され、抗議のデモが連日行われている。平和的プロテストが多いなか、暴動も起きているという報道もある。そんな一連のプロテストについて過去にビーフしていたヒップホップのOGたち、Ice-TとLL Cool Jが、インスタライブにて自身の考えを語った。

 

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Ice-T「俺たちは同じ時代の出身だし、人々に30年以上警告してきた。黒人が欲しているのは平等、それだけだ。もちろん殺人を犯した警官たちの有罪判決も求めているが、武器も持っていない、無抵抗の黒人が殺されることに怒っているんだ。銃を持っているドラッグディーラーたちの家に警察が突撃して彼らが逮捕されることについて怒っているわけではないんだ。その原因としては人種差別から生まれた制度なども関係してくる。」

 

罪を犯して逮捕されることに怒っている者は一人もおらず、武器も持っていない黒人が不当に殺害されることについて怒っていると説明するIce-T。彼は続けて以下のように語っている。

 

「一つだけ言いたいのは、これは人種間の争いではないということだ。しかし、人種間の争いに見せかけて、お互いを戦わせようと計画している人間もいると思う。だが実際には、全ての性別や人種が団結し、平等を求めるために立ち上がっている。」

 

ニュースなどを見ると、人種間の争いに見えてしまう可能性もあるが、実際にはこれは人種間の争いではなく、人種関係なく多くの人たちが団結をしてアフリカ系アメリカ人の平等を訴えている。またIce-Tは暴動とデモの違いについても説明している。

 

「暴動は組織として秩序のあるものではないから、そういうことも起きてしまう。無法な暴力行為の集合体には賛成できないが、プロテストが起こると、それに乗じて破壊行為や強盗をするやつらも出てくる。しかし、そういうことが起きると、デモ参加者や、プロテストとして伝えたいメッセージを薄めてしまうんだ。俺は今アリゾナにいるんだが、外でみんながパニックになっていたから見てみたら、大勢のプロテスターが通り過ぎているところだった。そのなかで破壊行為を行っている人たちを見ると、その時の90%は10代の白人だったと言える。彼らの大半はストリートを走り回っていて、デモと関係なく故意的に破壊行為をしている。」

 

デモに乗じて、破壊行為を行っている子供たちと、彼らの行動が、プロテストのメッセージを薄めていると語ったIce-T。LL Cool Jは、大統領のやり方が、この国を分断させてしまっていると、以下のように話している。

 

現実は認めるしかない。俺たちの問題は、大統領が攻撃的にしか物事を対処できないということだ。彼は全ての問題を釘として見ていて、彼はそれに対してハンマーで打ち付けるような方法でしか対処できないんだ。どんな問題でも、彼がやってきた行動の大半は、ハンマーを振り下ろすようなものだ。彼のそのような行動は、人々の反応にも影響を与えている。そうやって、みんなを怒らせているんだ。平和的に解決しないといけない問題もあるはずなのに。大統領は、人に信頼を与える方法を学ばないといけないと思う。大統領になるつもりはないが、もし俺が大統領だったら、まずは「4人の警官を刑務所に入れるんだ」と皆に伝えるところからはじめると思う。そこからはじめないといけないのに、彼はそれすらしなかったんだ。

 

 

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