2018年の9月7日に、若くしてこの世を去ったMac Miller(マック・ミラー)。自分が抱えている問題を赤裸々に語り、多くの若者の心をタッチする作品を世に出した彼であるが、ちょうど2年前にリリースした楽曲「Self Care」にて、彼は「自身をケアすること」についてラップをしていた。彼は生前最後のアルバム「Swimming」をリリースするまで、SNSの更新をあまりしていなかった時期があった。その時期について、マック・ミラーが生前Zane Loweの番組に出演した際に語った内容を紹介したい。
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「最近SNSで見かけないよね」という旨をZane Loweから伝えられたマック・ミラーは、以下のように答えた。
マジでいい気分だよ。想像を超えるくらいに。本当に最高なんだ。少し前まで、目が覚めたらすぐに携帯に手を伸ばしてた。自分について様々なことを書かれた記事や投稿がある。ツイッターやインスタグラムを眺めてると、毎朝起きてから5分間で良い気分になったり、最悪な気分になったりする。「お前最高だよ!」って書いてあったと思えば、「お前はクソだ」って書いてある。俺の一日はそうやって始まってた。それが俺の頭の中で習慣になって、重荷となっていた。
毎朝、起きてからすぐに自分の感情がジェットコースターのようになる自分について書かれた情報が入り、それが精神的に重荷になっていたと語った。
それから俺が破局したことや、飲酒運転についての報道もあった。それに加えてネットを見ていると、たくさんのことが積み重なりすぎた。自分が経験したことについて、既に自分の感情が溢れていたり、考えないといけないことがあるし、それ以外のことを受け入れるスペースはどこにもなかった。だから、完全に遮断した。
SNSなどを控えるようになった理由を説明したマック・ミラー。同事故については、先日リリースから2周年を迎えた楽曲「Self Care」の中でも語られており、マック・ミラーは苦難などを乗り越えセルフコントロールをする重要性についてラップしていた。また彼はインタビューなどを受けることについての恐れについても、「今は良い状態だよ。ビデオ撮影とか、インタビューをやることについても不安に思ってたけど、実際は上手くいったし」と語っていた。
「何か自分に起こったときに、周りに『自分は大丈夫。元気だ』って言わないといけない気持ちになる」という発言もしていたマック・ミラー。自身の心を素直を語った彼の作品は、多くの人に「セルフケア」の重要性を教えたのだろう。