2017年に、惜しくも21歳という若さで亡くなったLil Peep（リル・ピープ）。亡くなってからもドキュメンタリーやアルバムがリリースされるなど、彼に関する作品は頻繁に公開されている。そんなリル・ピープの母、Liza Womackが、Pitchforkのインタビューにて彼の人生やレガシーについてを語った。Liza Womack氏はリル・ピープがどのような人生を歩んできたのかを話している。
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Liza Womack氏ははじめに、リル・ピープは小さい頃から意志が強く、インディペンデントな子供だったと語っている。「そのような彼を正しい方向に進めるために、どのようなサポートをしてきたのか？」という質問には以下のように答えている。
「彼は音楽に対して情熱があるから、それを真剣に受け止めてあげて。彼が本当に好きなことだから。ヘッドホンを買ってあげて。」と言ってくれたのは、私の母だった。だから彼が楽しんでいる限りは、そうさせてあげた。適切な額のお小遣いなどを与えた。
リル・ピープは小さい頃から音楽に対して情熱があったと話すLiza Womack氏。それから彼が高校を卒業する頃に、なんとLiza Womack氏は彼のフリをして大学に出願をしたと話している。彼の教師に頼み、リル・ピープに書かせたエッセイを大学に勝手に提出し、出願したようだ。Liza Womack氏は「完全に違法だった」と語っている。
「リル・ピープのリリックは悲しい内容のものや死についてのものが多かったが、それらを聞いていてどう感じたのか？」という質問には以下のように答えている。
「Let Me Bleed」を聞いて「うわっ」と思ったのを覚えてる。だけど彼が悲しいと感じているとき、それが彼の本物の感情だったし、彼はとても情熱的だった。胸に秘められたたくさんの悲しみがあって、私がそのことについて知るのは後からだった。私の知らない、とても苦しい経験をしていた。身体的なものではなく、感情的、精神的な悲しみを抱えていて、彼が教えてくれるまで私はそれを知らなかった。伝えようとしてくれたのかもしれないけど、私はそれを理解することが出来なかった。高校を卒業する頃、彼の友達がみんな彼の周りからいなくなった。彼は落ち込んでいて、最悪な気分だった。部屋には黒いカーテンがあって、ほとんどの時間をベッドで過ごしていた。散らかっていて、灰だらけだった。でもそれを気にもしていなかったから、私は彼が部屋に入れてくれたときだけ片付けた。
その後、孤独感を抱えたまま一人でカリフォルニアに行ったようにLiza Womack氏の目に見えたリル・ピープではあるが、彼はサクセスし始めたことを喜んでいたようだ。「フォロワーの数などが増えたことに驚いていて、私に来て見せてくれた」とLiza Womack氏は語っている。彼女は「有名になってからも彼は変わらなかった。変わったのは、彼は絶えず忙しくなったということだった。」と続けた。
しかしリル・ピープはそれからドラッグを頻繁に使用するようになったようで、リーンを服用している姿なども見るようになったとLiza Womack氏は語っている。彼女は以下のように続けた。
ある日、私の母が彼に贈ったカール・マルクスの写真の上にコカインのラインが引かれた彼の写真を見た。私は彼が「俺はこんなことをしなければいけないんだ」と伝えるため、助けを求めて叫んでいるんじゃないかと感じた。実際はそういうことだったのかもしれない。
