George Floyd(ジョージ・フロイド)氏が警察から不当な暴力を受け死亡した事件をきっかけに、アメリカ各地で人種差別に抗議するデモが行われている。アメリカ政府はデモを規制するために夜間外出禁止令を発令した。そんな中、制定された時間を過ぎて外出していたワシントンDCのデモ参加者が警察から催涙ガス/スプレーなどの攻撃を受けたとの報道があった。帰宅しようとしていた参加者も警察から囲まれ、帰宅できない状況になったが、彼らは地元の男性の自宅で保護されていたようだ。
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D.C. resident Rahul Dubey opened his doors to more than 60 protesters on Monday night, after police tear gassed groups near the White House. Dubey let many of them stay the night in safety pic.twitter.com/gUiODNEByA
— NowThis (@nowthisnews) June 2, 2020
NowThisの報道によると、約70名のデモ参加者を安全のため自宅を解放したのは、Rahul Dubeyという男性であった。夜間外出禁止令に抗っていた者だけではなく、帰宅している最中であった参加者も攻撃をされており、彼は咄嗟に家に招き入れた。Rahul Dubey氏は月曜日の夜、自宅で過ごしていたようで、以下のように語っている。
「バンバンという音や、大きな物音が何度も聴こえたんだ。催涙スプレーが撒かれ、目が焼けるように痛みはじめ、叫び声が聴こえて、前の通りに津波のように人が押し寄せてくるのが見えた。玄関のドアを勢いよく開けて、急いで家に入るんだ!と声をかけたよ。警官は20〜30歳くらいのデモ参加者を追いかけ、掴みかかっていた。彼らはパニックになって、倒れたり、苦しみ咳き込んでいた。私は彼らを引っ張るように家に入れたんだ。」
Rahul Dubey氏は「約70名のデモ参加者が自宅で怯えている」と警察に声をかけようと試みたが、彼は「家に戻れ!」と怒鳴られたと説明している。それから警察に玄関をノックされたRahul Dubey氏は、「誰も逮捕しない」という約束で、デモ参加者を解放するように言われたとも話している。
「それでも私たちは身動きを取らなかった。何故かって、90名ほどの警察が警棒とシールドを装備していて、外に待機しているんだ。さっき攻撃してきたのに?それでみんな外に出るわけないだろう。」
結果的に朝6時まで参加者を保護したRahulさん。近隣の住民も参加者を受け入れたようで、警察は何時間も家の前でデモ参加者が出てくるのを待機していた。他にも平和的にプロテストをしていた参加者を警察が攻撃する事件がアメリカ全土で相次いでいる。
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